妊娠によって止まっていた生理は出産を終え、身体が十分に回復すると再開します。この回復のペースには個人差があるため、授乳中でも生理がくる場合もあるようです。今回は産後に再開される生理と母乳との関係性について解説します。

産後すぐに生理が来ない理由

産後、すぐに生理が来ない主な理由には以下の3つが挙げられます。

(1)母乳育児
ミルク育児の場合、産後約2、3カ月で生理が再開するといわれていますが、母乳育児の場合は断乳をした約1カ月後に生理が再開するといわれています。

(2)子宮回復の遅れ
赤ちゃんの成長とともに大きくなった子宮は出産6〜8週間という時間をかけてもとの大きさに戻ります。この子宮がうまく回復しないと、生理がこなくなると考えられています。

(3)ホルモンバランスの乱れ
産後にかかわらず、強いストレスを感じ、ホルモンバランスが乱れると生理不順になってしまいます。特に産後は、慣れない育児により強いストレスを感じることが多く、ホルモンバランスが乱れやすくなると考えられています。

頻繁に母乳をあげている場合は特に生理が遅れやすい

母乳の主成分は血液です。母乳はプロラクチンというホルモンが乳腺に働きかけることで作られます。母乳はさらに赤ちゃんが乳首を吸うことにより作用するオキシトシンというホルモンが働き、乳房からポンプのように押し出されます。

これらのホルモンは母乳の生成にかかわるだけでなく、生理を引き起こす排卵を抑制する作用があります。このため、母乳を赤ちゃんに飲ませている授乳期間中は生理が再開されにくいのです。

生理の再開時期は個人差がありますが、1度の授乳が10分間以上で1日5回以上授乳機会がある場合は生理が遅れる傾向にあります。また、ホルモンの分泌は夜間に活発になるため、夜中母乳をあげる機会が多いほうが、生理は遅れる傾向にあるといいます。

生理が及ぼす母乳への影響

生理が再開するタイミングは個人差があるので生理が遅れる人もいれば早まる人もいます。授乳中でも生理がはじまる人や、産後1カ月で生理がはじまった人もいます。

生理によって指摘される母乳への影響は、母乳の量です。母乳を出すのにかかわっているホルモンは、排卵を抑える作用がありますが、反対に生理が起きることによって出されるホルモンは排卵を促し、母乳の出を悪くする作用があります。