産後しばらくの間は生理が来ません。生理が開始しても、周期が安定しないことが一般的です。産後に起こる様々な変化の1つであるため基本的には心配いりませんが、症状によっては注意が必要です。今回は、産後に生理周期が乱れる原因と注意点について解説します。

産後に生理周期が乱れる原因

産後は育児と家事の両立や生活習慣の乱れなどにより、ストレスを抱えやすいです。ストレスは、女性ホルモンの分泌の指令を出す視床下部や脳下垂体に悪影響を及ぼします。その結果、女性ホルモンが正常に分泌されなくなり生理不順が起こります。

産後約1年で生理周期が整い始めることが一般的ですが、授乳時に分泌されるプロラクチンというホルモンが排卵を抑制して生理不順を引き起こすため、授乳を続けている間は生理周期が安定しにくい傾向にあります。授乳をやめてから約1カ月〜3カ月は生理不順が続きます。

生活習慣に原因が隠れている

授乳による栄養不足や運動不足により血行不良になることで、身体が冷えて自律神経が乱れてしまいます。その結果、ホルモンバランスが崩れて生理不順が引き起こされます。更に、過度なダイエットにより栄養バランスの偏った食生活をおくることで、生理不順だけではなく無月経までも招く恐れがあります。

受診した方がよい場合

次のような場合は受診をおすすめします。

(1)授乳をやめてから3カ月が経過しても生理が始まらない

(2)不正出血が続く

生理周期は25日〜38日です。これ以外の時期に起こる出血は「不正出血」といい、疾患や感染症が原因で場合があるため、念のため受診した方がよいでしょう。

生理周期を安定させる方法

生理周期を早期に安定させたい場合は、栄養バランスのとれた食事を摂ることを心がけましょう。鉄分を多く含む牛肉やレバー、小松菜に加えて女性ホルモンの働きをサポートする大豆製品を積極的に摂取することが望ましいです。また、身体を冷やさないよう腹巻やレッグウォーマーを着用して、温かい飲み物を飲みましょう。

生理不順の原因であるストレスを発散させるために、自分の時間を持つことが大切です。しかし、育児に追われて自分の時間を持つことができない場合もあるでしょう。その場合は、できるだけ良質な睡眠をとることを心がけましょう。短時間でも良質な睡眠をとることで、心身の状態を整えることができます。

<まとめ>
産後はストレスだけではなく授乳の際に分泌されるプロラクチンの影響もあるため、授乳をやめるまでは生理不順が続く可能性があります。生活習慣を整えて、少しでも早く生理周期を安定させましょう。