産後、激しい腰痛に悩むママが多いようです。腰痛を緩和させるために湿布薬を使うことがあるかもしれませんが、母乳などに影響はないのでしょうか。今回は産後の腰痛に湿布を貼っても良いのか、また貼る場合の注意点について解説します。

産後の腰痛の原因

身体の変化によって妊娠中に腰痛を引き起こすことがありますが、出産を終えても引き続きその症状に悩まされるママが多いようです。産後の腰痛の原因には以下の4つがあります。

(1)血行不良
運動不足などが原因で血行不良に陥り、腰が冷えると痛みが出る可能性があります。

(2)靭帯の緩み
出産に向け、妊婦さんの体内ではホルモンが分泌され、関節や靭帯が緩みます。この戻りが悪いと腰痛の原因になります。

(3)姿勢
妊娠によって急に増えた体重により、気付かないうちに姿勢や動作は変化します。産後もこの時の癖が残っているため引き続き腰痛が起こります。

(4)ストレス
産後は睡眠不足に陥りやすく、さまざまな摂取制限がある授乳中はストレスが溜まりがちです。これにより、脳にある鎮痛機能が低下してしまい腰痛を感じやすくなります。

産後の腰痛は湿布を貼ってもいいの?

腰痛の解消法として湿布を貼る方法があります。しかし、母乳育児の場合など、赤ちゃんに影響はないのでしょうか。湿布などの外用薬は局所的な投与であり、飲み薬のように体中に影響を与えることはありません。また、皮膚を通した吸収によって患部に効く仕組みであるため、内服薬を服用したときよりも薬剤成分の血中濃度は低いです。授乳中でも以下の時期や時間を避ければ湿布薬を貼っても構わないようです。

◆新生児期・・・乳児の代謝、排泄機能は生後数週間で発達するため、新生時期は避ける
◆授乳前・・・薬剤成分の血中濃度が高くなるため、湿布は授乳後に貼る

自分で購入する場合も薬剤師に相談を

ドラッグストアなどで購入した湿布を使用する場合はOTC医薬品の種類にも注意が必要です。OTC医薬品とは医師に処方してもらう医療用医薬品ではなく、自分で選んで購入することができる要指導医薬品と一般医薬品のことです。要指導医薬品や第一類医薬品は薬の影響を受けやすいため、薬剤師の説明を聞いてから購入しなければいけません。

(1)要指導医薬品
OTC医薬品の先駆けとなったもので、薬剤師による対面での情報提供が義務付けられています。

(2)第1類医薬品
副作用、相互作用などについて安全性上、特に注意を要します。店頭では薬剤師による書面での情報提供が義務付けられています。

(3)第2類医薬品
副作用、相互作用などについて安全性上、注意を要するものです。第2類医薬品の中でも特に注意を要するものは指定第2類医薬品と呼ばれます。

(4)第3類医薬品
副作用や相互作用などの項目について第1類医薬品や第2類医薬品に相当しない一般用医薬品です。

授乳中に湿布薬の使用を検討している場合は、薬剤師や医師に相談してから使用しましょう。