産後、下痢症状に悩むママが多いようです。産後発生する下痢にはストレスや筋肉の損傷、水分の摂りすぎなど、さまざまな要因が考えられます。今回は産後に下痢症状が起こりやすいといわれる理由とその対策法について紹介します。

産後に下痢症状が起こる原因

産後はさまざまな不調を感じることがあります。その中の症状の一つに下痢があります。産後の下痢には以下の原因があります。

(1)ストレス
自律神経が腸の蠕動運動を促すと排便が起こります。産後の慣れない育児によるストレスや、生活リズムが整っていない赤ちゃんとの生活による睡眠不足が起こると自律神経が乱れ、下痢や便秘症状を引き起こします。自律神経の乱れは冷えの原因にもなるため、さらに下痢が起こりやすくなります。

(2)骨盤周りの筋肉の損傷
膀胱や尿道、子宮、直腸などの臓器を支えている筋肉が骨盤底筋です。骨盤底筋は分娩に5時間以上かかった場合や、3,500g以上の赤ちゃんを出産した場合に損傷することがあり、これにより下痢や尿漏れを引き起こすことがあります。

(3)水分の摂りすぎ
便秘対策として水分を多く摂るママが多いようですが、これが原因で下痢になる場合があります。カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水のミネラルウォーターは日本人の体質に合わない場合が多く、下痢になりやすいようです。

(4)消化不良
出産によって受けたダメージを十分に回復できないまま、慣れない育児をこなしていると消化機能が衰えてしまうことがあります。育児や家事に追われ、食事の時間を十分に確保できず、早食いになりがちなママは消化不良を引き起こしやすく、下痢になりやすいです。

産後の下痢対策

(1)食生活を見直す
産後の下痢対策に重要なのは食生活の見直しです。まずは朝食をしっかり食べ、トイレに行く習慣をつけましょう。食物繊維を積極的に摂り入れる、カフェインを多く含むコーヒーや冷たい飲み物、炭酸飲料の過剰摂取を控える、カプサイシンなどの香辛料を多く含む食事や人工甘味料が含まれたお菓子の摂取を控えることも効果的です。

(2)睡眠時間をしっかりと確保する
生活リズムが十分に整っていない赤ちゃんとともに過ごすママは、睡眠時間の確保が非常に難しいです。それでも赤ちゃんが寝ている間は一緒に寝るようするなど、工夫して睡眠時間を確保しましょう。

(3)適度な運動を心がける
適度な運動は腸の働きを正常にするだけでなく、ストレス解消やリフレッシュ効果が期待できます。産後は運動不足になりがちです。意識的に身体を動かしましょう。

あまりに長く続く下痢は過敏性腸症候群の可能性も

長期間下痢症状の改善がない場合は病気の可能性があります。このとき疑われるのが過敏性腸症候群です。過敏性腸症候群の原因ははっきりとわかっていませんが、ストレスや腸の知覚過敏が関わっていることがわかっています。

過敏性腸症候群は消化内科や心療内科での治療が必要です。今回ご紹介した対策法を試してみても解消されない場合や、強いストレスを感じている場合は受診してみてください。