産後約1カ月までは、分娩時に発生した子宮内での出血の残りが悪露となって出てきます。悪露の消失には個人差がありますが、長い間悪露の色が変化せず、鮮血が出る場合は注意が必要です。今回は産後の悪露がいつまで続くのか、また、注意したい悪露について紹介します。

悪露とは?

分娩時に子宮内で起こった出血が産後、生理のように出てくるものを悪露といいます。子宮内膜のかけらや産道の傷口から出た分泌物などが混じり合ったもので、おりものに混じって出てきます。子宮収縮に伴い、量が減っていきますが、出産直後は出血量が多いため、専用の産褥パッドを着用するママが多いようです。悪露が出ている間は湯船に浸かることはできません。排泄の後は外陰部を消毒面で拭き、清潔に保ちます。

産後の悪露はいつまで続く?

悪露は、出産直後は量が多く鮮血ですが、徐々に色や量が変化して、産後約1カ月で消失します。

【悪露の変化】
◆産後1日:鮮血で出血量が多いです
◆産後2、3日:赤褐色に変化し、独特の甘い臭いがすることもあります
◆産後1週間:茶褐色になり、生理程度の量に減ります。白血球が混ざっています
◆産後2週間:黄色か白色のクリーム状に変化します。徐々に量が減り、産後約1カ月で消失します

悪露の量は個人差がありますが、総量の目安は約500〜1,000mlです。経産婦に比べ初妊婦の方が悪露の量が多く、出産の回数が増えるほど悪露の出る期間が短くなる傾向にあるようです。また、赤ちゃんの出生体重が増えるほど悪露の量が増えることや、自然分娩に比べ帝王切開の方が悪露の出る期間が長引きやすいことがわかっています。

こんな悪露には要注意

(1)産後4日以降も鮮血が出る
産後激しく動くと塊状の悪露が出るなど、出血量が増えることがあります。しかし、産後4日を超えても鮮血が出る場合は子宮内で大量出血を起こしている可能性があるため注意が必要です。産後10日を過ぎても血の塊が出る場合は子宮復古不全が疑われます。

子宮復古不全は子宮が十分に収縮しないことで胎盤が剥がれた場所からの出血が止まらない状態をいいます。出血と合わせ悪露から悪臭がする場合があります。放置すると出血が止まらない可能性が高いため、すぐに病院での治療が必要になります。

(2)突然大量に出血した
個人差があるものの、正常な悪露による出血は産褥パットに治まる程度の量しか出ません。太ももを伝って流れるほどの出血や塊状の血が頻繁に出る場合は晩期子宮出血の可能性があります。晩期子宮出血は子宮内の胎盤があったところにできた血栓が溶けて生じる出血で、早期治療が必要です。発生リスクは2年に1人の頻度で起こる程度で、非常にまれな病気です。

悪露が消失するまでには個人差があるため、あまりナーバスになることはありません。しかし、産後3日を過ぎても鮮血が出る場合は、子宮内に異常が発生している可能性があるため、かかりつけの医師に相談しましょう。