出産時には子宮が収縮することによって、赤ちゃんが子宮から押し出されます。このときに感じる痛みが陣痛です。同じく産後にも子宮収縮により、お腹に痛みを感じることがあります。今回は、産後にお腹が痛む原因と対処法について解説します。

産後のお腹の痛みの原因は後陣痛

産後は子宮が元の大きさに戻ろうと、収縮を繰り返します。元の大きさに戻るまでには約6週間〜8週間かかり、この時期のことを産褥期といいます。産褥初期には後陣痛と呼ばれる強い下腹部痛が起こります。出産前の陣痛とは違い、約20分〜1時間に1回の頻度で痛みが起こります。子宮収縮が原因で起こる痛みであるため、健康を害する心配はありません。産後約2日〜3日経つと、痛みが和らぐことが一般的です。

生理痛のような鈍痛やチクチクと針で刺すような痛み、陣痛と同程度の激痛など痛み方には個人差があります。ほとんど痛みを感じることなく産褥期を終える場合もあり、後陣痛の度合いや痛み方は予測できません。

授乳中は子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンが分泌されるため、強く後陣痛を感じることがあります。

経産婦のほうが痛みを強く感じる傾向に

初産婦より経産婦の方が後陣痛が強い傾向があります。ホルモンの指令を受けることで、子宮収縮が起こるのですが、経産婦は初産時にホルモンの指令を受ける物質が増加しているため、初産婦と比べて分娩時間が短くなる傾向があると言われています。子宮が元の大きさに戻るための子宮収縮の指令も受けやすい状態であるため、短期間で子宮の大きさを戻そうとして強い後陣痛を起こすと考えられています。

後陣痛の対処法

後陣痛により心身が緊張状態にあると、痛みの悪化を招きます。リラックスするためにアロマオイルの香りを楽しみましょう。身体に負担をかけずに楽しむことができます。腹巻の着用やホットドリンクを飲んで身体を温めることも大切です。身体が温まると血行が促進されて、痛みが和らぎます。

アロマオイルなどでは取り除けない程の強いストレスを感じる場合は、医師に相談して授乳に影響が出ない薬を処方してもらいましょう。

<まとめ>
後陣痛の痛みの程度や痛み方には個人差があるため、予測は不可能です。後陣痛に対して過度に不安を感じることで痛みが悪化する恐れがあるため、できるだけリラックスするよう努めましょう。後陣痛は子宮収縮が順調に起こっている証拠であるため、過度に心配する必要はありません。