妊娠中に身体に付いた脂肪を出来るだけ早く落とそうと、産後ダイエットに励む女性が増えています。産後ダイエットは産後に起こる身体の変化を利用し効率的に痩せられる一方、注意すべき点もあります。ここでは、産後ダイエットで食事制限する際の注意点をご説明します。

注意点(1)水分補給をしっかり行なう

産後ダイエットを行なう際、水分補給をしっかりと行ないましょう。産後の身体は母乳を作るため通常より多くの水分が必要です。母乳の約9割は水分で、母乳の原料ともいえる血液も9割以上が水分で出来ています。食事制限で水分が不足してしまうと、母乳の出が悪くなる、母乳が少なくるなどの悪影響が出ます。母乳育児の期間に必要な水分摂取量は季節によって変わります。夏は汗をかくため1日4〜5リットルの水分摂取を目指しましょう。それ以外の季節でも1日最低2リットル以上は摂取することが大切です。

水分補給は産後ダイエットにも良い影響を与えます。水分補給が出来ているとドロドロの血液がサラサラになり、血行が改善されます。リンパの流れも改善し、身体に溜まった老廃物が排出されるため体重が減りやすくなります。特に産後は便秘になりやすいため、しっかり水分補給を行ないましょう。

注意点(2)母乳に必要な栄養をきちんと摂取する

産後ダイエットでは母乳に必要な栄養素をきちんと摂取しましょう。体重ばかり気にして栄養不足に陥ると、赤ちゃんの成長に必要な栄養が母乳に不足してしまいます。成人女性が1日に必要とするカロリーは、1800〜2200kcalです。さらに妊婦はプラス350kcal、母乳育児を行なう場合はプラス600kcalが必要といわれています。ダイエットのためにカロリー制限をしている場合は、必要摂取量が不足しないよう注意しましょう。反対に、必要摂取量を超えないよう気を付ければ、母乳でカロリーを消費し、太りにくい身体になるといえます。

カロリー摂取量をコントロールする際は、脂肪分を減らす方法が効果的です。妊娠中は脂肪を溜め込みやすい身体に変化しますが、出産を終えるとホルモンバランスが戻り、脂肪を必要としなくなります。食べ過ぎない限り出産とともに自然に痩せていくのはこのためです。しかし、ダイエットでカロリー制限をする際は母乳に欠かせないタンパク質や炭水化物が不足しないよう注意しましょう。お母さんにとっても、出産で疲労した身体を元に戻し体力を付けるために必要な栄養です。炭水化物やタンパク質がしっかり摂れて脂肪を減らせる食事は和食が基本です。食事量を減らしたく無い人は、野菜を多く使って和食中心のスタイルに変えましょう。

注意点(3)産後1カ月はダイエットを行なわない

産後ダイエットで特に注意すべき点は、産後ダイエットを始めるタイミングです。出産後1〜2カ月間は産褥期といわれ、身体が妊娠前の状態の戻ろうと活発に働いています。産褥期はホルモンバランスが変化し、子宮が元の状態に戻ろうとするため、不正出血などの症状が現れます。また、骨盤は出産で大きく開き、柔らかく歪みやすい状態になっているため、正しい位置に戻るまで約1カ月かかるといわれています。そのため、最低でも産後1カ月間は産後ダイエットを行なわず自宅でなるべく安静にし、身体に負担をかけない事が重要です。ダイエットで食事制限をすると栄養不足になり身体の回復が遅れる原因となります。元気になったつもりでも身体は予想以上に疲労しているため、十分注意しましょう。

まとめ
産後ダイエットで食事制限を行なう時は、母乳に与える影響をきちんと理解して行なうことが重要です。また、産後直後は身体の回復を優先し、育児や自身の生活に悪影響が出ないよう注意しましょう。いつから産後ダイエットをスタート出来るか分からない人は、かかりつけの医師に相談しましょう。