なかなか赤ちゃんができず、「不妊症かもしれない」という不安には、いったいどのように向き合っていけばよいのでしょうか。

30代女性からの相談:「夫には内密に不妊治療をしたい」


『夫婦の営みは週に1〜2回ですが、妊娠することなく結婚3年目を迎えてしまいました。不妊を疑う私と、健康体の夫婦だからいつかは自然に子宝に恵まれると信じ続ける主人の価値観に最近ずれが生じています。主人に内緒で、私一人で不妊治療はできますか。また、一般的な不妊治療費用や期間を教えてください。(30代・女性)』

妊娠の確率と不妊について

赤ちゃんを待ち望むご夫婦にとって、3年間という月日は決して短くはありません。まずは、妊娠に関する数値的なデータと合わせて、不妊がどのように定義づけられているのか見てみましょう。

『一般的に、避妊を行わずに一般的な夫婦生活を行っている場合、全体の80%の夫婦が1年以内に、2年以内だと90%の夫婦が赤ちゃんを授かることができると言われています。(臨床心理士)』


『夫婦の営みが週1〜2のペースであれば妊娠してもよさそうですが、年齢も多少は影響してきます。20代〜30代で行為をもてば30%程度、35歳は18%、40歳で5%、45歳〜では1%程度の妊娠率です。妊娠する確率自体が、きちんと排卵日付近でも100%ではないです。(看護師)』


『日本産婦人科学会では「結婚した夫婦が赤ちゃんを欲しいと思い、避妊を行わずに一般的な夫婦生活を行っているにもかかわらず、1年以上赤ちゃんを授かることができない状態を不妊症」と定義しています。(臨床心理士)』


『男性は自分は不妊であるはずがないと否定から入ってしまうことが多い傾向にあるようですが、不妊はどちらか一方に原因があるとは限りません。不妊治療を受けるのであれば、夫婦ともに受診されることをお勧めします。(看護師)』


不妊症の治療費用と期間について

状況によっては不妊治療を検討していくことになりますが、その費用はいくらぐらいを想定すればよいのでしょうか。また、治療期間はどれくらいになるのでしょうか。

『不妊治療費用は治療法によってかなり幅があります。タイミング法であれば1回数千円ですが、顕微授精では1回40〜60万円ほどかかります。そのほか検査についても、方法によってかかる費用はさまざまです。(臨床心理士)』


『不妊治療の相場も期間もピンからキリまであり、タイミングをとってすぐに妊娠できれば期間も費用もかかりません。数十万円で済む場合もあれば数百万円の場合もあります。費用の面でも夫婦ともに受診して、医師と相談されるのが後々のためにもよいと思います。(看護師)』


『現在は国や自治体の助成制度がありますので、制度を利用することをおすすめします。ただし所得による制限もあるため、制度についてはしっかり確認する必要があります。不妊治療の期間はケースによって様々です。むしろ各個人の考えに基づいて、期間を決めることになるでしょう。(臨床心理士)』


治療費用も期間も、個々のケースでかなり違ってくるようです。まずはご主人と向き合って、今後についてのお互いの認識を擦り合わせていくことから始めてみてはいかがでしょうか。