基礎体温を測ると、自宅でも排卵の有無を推測することができます。無排卵だと推測される女性から、無排卵が健康に及ぼす影響について質問がありました。お医者さんと看護師さんはどのように答えているでしょうか。

無排卵についての相談:「今まで排卵した形跡がありません。何か問題があるのなら治療しようと考えています」


『生まれつきの器質的異常で、妊娠・出産は望めないと言われている26歳です。今までに排卵が起こった形跡がなく、現在も毎日基礎体温を付けていますが、安定した形になったことがなく、毎月排卵日が確認できません。このまま排卵日がない、または確認できない状態で暮らした場合、妊娠できない以外に何か病気や問題が起こることはありますか。健康に影響があれば治療したいと思っていますが、その必要はありますか。(20代・女性)』

早く閉経する可能性が

無排卵と仮定した場合、一般的な女性より閉経を早く迎えることになるそうです。閉経が早まるデメリットについて教えてくれました。

『基礎体温は排卵を知るための目安です。低温期と高温期の差が0.3〜0.5℃で2層に分かれていれば、排卵が起こっていると判断できますが、低温期と高温期の区別がつかない場合は、無排卵と考えられます。無排卵の状態が続くと、妊娠は望めず、エストロゲンの分泌が低下するため、骨粗鬆症を起こしやすくなったり、更年期症状が早い段階で起こります。(産科・婦人科医師)』


『無排卵であると仮定すれば、すぐになにか身体に影響をきたすことはないと考えます。しかし、周りの女性より早く閉経を迎えて、更年期の症状が現れるでしょう。閉経すると、女性はコレステロール値が上昇し、乳がんや血管系の病気である心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などのリスクを伴います。かかりつけの婦人科などがあれば、持病にどのようなリスクがあるのか、注意点を聞いてみるのが一番だと考えます。(看護師)』


早めの受診を

ホルモン治療などで排卵を誘発できる場合もあるので、早めに受診を検討するようアドバイスしてくれました。

『生まれつきの器質的異常が具体的に分からないので何とも言えませんが、ホルモン異常や黄体不全、卵巣機能不全などであれば、ホルモン治療や排卵誘発剤で排卵を起こせる場合があり、ピルによってホルモンバランスを整えることもできます。毎月の生理は煩わしいものですが、排卵が無いと言うのは女性にとっては大きな問題です。早めに受診して治療してください。(産科・婦人科医師)』


無排卵の場合、一般的な女性よりも閉経が早まると考えられるようです。長期的にみていくと、骨粗しょう症や血管系の病気のリスクも高まるため、婦人科などでの相談をご検討ください。