産後に起こる痛みの中で、多くの方が経験するのが後陣痛です。他にも身体の様々な部位に痛みを感じることがあります。痛みによるストレスを緩和させるためにも、あらかじめ原因を把握しておくことをおすすめします。今回は、産後に感じる痛みの原因と対処法を解説します。

後陣痛の原因

子宮は妊娠の進行と共に大きくなり、産後は少しずつ縮んでいきます。後陣痛は産後約2日〜3日続く急激な子宮収縮による痛みで、痛み方には個人差があります。子宮が元の大きさに戻るのに約6週間〜8週間かかり、期間中は後陣痛が続きます。強い痛みは産後約2日〜3日で収まることがほとんどであるため、過度に心配する必要はありません。

後陣痛による強い痛みが収まらず、38度以上の発熱が続く場合は子宮内に問題が発生している可能性があります。発熱しておらず、産後1カ月を過ぎても痛みが和らがない場合は「子宮復古不全」の可能性があります。これは子宮内に胎盤や卵膜、悪露などがあるために子宮収縮がスムーズに進まない状態です。

会陰切開による痛み

赤ちゃんが出てくるときに会陰と共に肛門や直腸まで裂傷することを防ぐため、会陰を切開する場合があります。会陰切開による痛みは産後約1週間〜1カ月で収まるといわれています。しかし、細菌感染や糖尿病などの要因により傷の治りが悪く、痛みが1カ月以上収まらない場合もあります。

帝王切開による痛み

帝王切開による出産は、麻酔の効果が切れてから痛みが少しずつ現れ始めます。ズキズキと痛み、発熱を伴う場合もあります。帝王切開の場合も後陣痛が起こるため、子宮収縮により切開部が引きつられて痛みが現れます。我慢することで心身が緊張して痛みが悪化する可能性があるため、激痛で強いストレスを感じる場合は痛み止めを処方してもらいましょう。帝王切開の傷による痛みは産後約1カ月は続くといわれています。

産後に腰痛が起こる原因

産後は骨盤が緩くなり、周りの筋肉が引っ張られて痛みが起こります。骨盤には腰とお尻の筋肉が繋がっているため、これらの部位に痛みが起こると考えられています。骨盤は子宮収縮と共に産後約6週間〜8週間かけて戻りますが、骨盤が歪んでいると正しい位置に戻ることができずに痛みが慢性化する恐れがあります。全身の不調に繋がるため、骨盤矯正ベルトの装着や産褥体操で正しい位置に戻るように誘導しましょう。

<まとめ>
産後は後陣痛だけではなく、帝王切開や会陰切開による傷の痛みが起こります。後陣痛は分娩時の陣痛と同じ程度の痛みを感じる場合もありますが、産後約2日〜3日で和らぐことが一般的です。これらの痛みが収まるまでは、必ず安静に過ごしましょう。