妊娠超初期に葉酸を摂取すると母体や胎児に良い影響を及ぼすといわれていますが、摂りすぎた場合はどうなのでしょうか。今回は、妊娠超初期に葉酸を摂りすぎた場合に考えられるリスクについて解説します。

妊娠超初期とは?

妊娠0〜4週までの期間のことを妊娠超初期といいます。妊娠週数は最後に来た生理の初日から数え始めるため、厳密にいえば妊娠0〜2週までは妊娠していない期間です。妊娠超初期は妊娠の自覚症状がない場合が多く、身体の変化に気付かない方がほとんどですが、中にはだるさや頭痛、肌荒れ、眠気、お腹や胸の張り、頻尿、出血、下腹部痛、腰痛などの症状を引き起こす場合があります。これらの症状は妊娠超初期症状と呼ばれ、この時期に始まるhCGと呼ばれるホルモンの分泌と関わりがあると考えられています。

妊娠超初期における葉酸摂取のメリット

妊娠超初期に葉酸を摂取するメリットは、以下の通りです。

◆胎児の発育を促す
◆胎児の二分脊椎症や無脳症の発症リスクを軽減する
◆子宮内膜を厚くし、受精卵の着床率を高める
◆子宮内の血流を良くする
◆流産のリスクを軽減する

妊娠超初期は妊娠の自覚症状がない場合が多く、妊娠が判明してから葉酸サプリを飲んでも効果を感じられない場合があります。厚生労働省では、妊娠1カ月前から妊娠3カ月までの期間に積極的な葉酸摂取を推奨しています。

葉酸をとりすぎた場合に発生するリスクとは?

葉酸は水溶性ビタミンであるため、食品から多めに摂取してもほとんどが尿と共に排出されます。そのため過剰摂取による心配はあまりないと考えられていますが、妊娠超初期など、サプリメントから葉酸の摂取をしている場合は過剰摂取による以下の注意が必要です。

(1)葉酸過敏症の発症
葉酸をとりすぎると食欲不振やめまい、吐き気、むくみ、不眠症などの症状を引き起こすことがあります。葉酸過敏症の諸症状は、1,000〜1,0000μg以上の葉酸を1日に摂取すると引き起こされるといわれています。

(2)ビタミンB12欠乏症の発見を困難にする
葉酸とビタミンB12には造血作用があります。これらの栄養素が不足すると赤血球の生成が上手くいかず、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という悪性貧血を引き起こします。さらにビタミンB12が不足した場合は貧血に加え神経系障害、イライラ、手足の痺れ、睡眠障害、消化器官障害、腰痛などを引き起こします。これらの症状をまとめてビタミン欠乏症と呼びます。ビタミン欠乏症は葉酸の過剰摂取により診断が困難になり、発見が遅れる場合があります。

妊娠超初期は葉酸の積極的な摂取が必要な期間ですが、過剰にとりすぎると過敏症などを発症する恐れがあるため注意が必要です。葉酸の摂りすぎには注意しましょう。