ほうれん草の葉から発見された葉酸は、2000年から厚生労働省により妊娠を希望している場合や妊娠中の方に積極的に摂取することが推奨されています。特に胎児が活発に細胞分裂を繰り返す妊娠超初期は、葉酸が必要な時期です。今回は妊娠超初期に食べ物から葉酸を摂取する場合の注意点について解説します。

妊娠超初期に摂りたい葉酸とは?

葉酸はビタミンB群の一種でビタミンMやビタミンB9などの別名も持つ水溶性の栄養素です。ほうれん草の葉から発見され、その名が付きました。葉酸はDNAやRNAの生成に関わり、細胞分裂を活発にする、赤血球の生成を助ける働きがあります。妊娠中に積極的に摂りたい栄養素の一つとして知られており、厚生労働省からは妊娠中の積極的な摂取が推奨されています。

葉酸の摂取量だけで食べ物を選んではいけない

葉酸は葉物野菜だけでなくレバーなどの動物性食品にも多く含まれています。しかし、これらの食品に妊婦さんや胎児に悪影響を及ぼす可能性がある栄養素も含んでいる場合があります。葉酸の摂取量だけで食べ物を選ばず、総合的に見て何を食べるか判断する必要があります。葉酸の含有量が多いものの、摂取に気を付けたい食べ物は以下の通りです。

(1)レバー
レバーやうなぎの肝に含まれるビタミンAやビタミンEなどは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積しやすい栄養素です。過剰摂取により胎児の奇形リスクを高める可能性があります。

(2)すじこ
すじこなどの魚卵には感染症を引き起こすヒステリア菌が含まれている可能性があります。妊婦さんは抵抗力が落ちているため、ヒステリア菌に感染する場合があり、これにより流産や早産を引き起こすことがあります。

(3)パセリ
パセリやセロリなどの野菜に含まれているアピオールは中絶目的で使用されることがある成分です。妊娠中や妊娠を希望する期間は摂取を避けましょう。

妊娠超初期におすすめの葉酸を多く含む食べ物

他の栄養素とのバランスを考慮した上で妊娠超初期におすすめできる食べ物は以下の通りです。

(1)枝豆
枝豆はさやに入っているため、加熱しても栄養損失が少なく、葉酸を効率良く摂取することができます。

(2)モロヘイヤ
βカロテン、カルシウム、ビタミンC、鉄分など様々な栄養素を含んでいます。

(3)ブロッコリー、芽キャベツ
葉酸の吸収率を高めるビタミンCを豊富に含んでいるため、葉酸の吸収を高めてくれます。

(4)菜の花
妊婦さんに不足しがちな鉄分やカリウムがバランスよく含まれています。妊娠高血圧症候群やむくみの予防に効果的です。

葉酸は様々な食品に含まれている栄養素ですが、食品から摂る場合はその他の栄養バランスも考慮する必要があります。含有量のみではなく、総合的に判断しましょう。