妊娠5週から妊娠16週に入る前までの期間が、妊娠初期です。妊娠したことに気付く、つわりなどが始まるのもこの時期です。今回は妊娠初期に起こる諸症状と、葉酸摂取により得られる効果について解説します。

妊娠初期の身体の変化

妊娠5週から妊娠15週6日までの期間が、妊娠初期です。外見は妊娠前と変わりませんが、妊娠により分泌されるホルモンなどの影響により、以下のように様々な症状が現れます。

◆生理が来ない
◆熱っぽさやだるさを感じる
◆情緒不安定になる
◆つわりの出現
◆頻尿気味になる
◆おりものが増える
◆便秘気味になる
◆シミやそばかすの出現
◆子宮が膨らみ始める
◆足の付け根がつる
◆胸や下半身に脂肪がつき始める

葉酸とは?

ビタミンB群の一種である葉酸は、1941年ほうれん草の葉から検出されました。葉酸はDNAやRNAなどの核酸を生成する働きや細胞分裂を助ける働きがあり、生命維持に欠かせない栄養素の一つです。妊娠初期は葉酸の積極的な摂取が厚生労働省により推奨されています。妊娠初期における葉酸の1日の摂取量の目安は400μgです。ただしこの数値は食事以外のサプリメントなどの補助食品から摂る量を指しているため、実際にはより多くの葉酸摂取を心がける必要があります。

妊娠初期の葉酸の効果

妊娠初期に摂取することで得られる葉酸の効果は以下の通りです。

(1)神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する
核酸の生成を促す葉酸は二分脊椎症や無脳症などの神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減することができます。

(2)流産・死産のリスクを軽減する
無脳症の場合は流産や死産のリスクが高まります。葉酸を摂取することで無脳症を予防し流産等のリスクを軽減できます。

(3)貧血を予防する
造血作用のある葉酸は巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)を予防することができます。

(4)免疫機能や消化管機能を正常に保つ
葉酸は免疫機能や消化管機能を正常に保ち、口内炎や舌炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防する働きがあります。

(5)着床率を高める
細胞分裂を助ける葉酸は子宮内を健康的な状態に保ってくれます。子宮内膜を厚くする、受精卵を守ることで着床率を高める効果が期待できます。

(6)動脈硬化を予防する
葉酸には動脈硬化の原因になるホモシステインの血中濃度を下げる働きがあります。これにより動脈硬化を予防することが期待できます。動脈硬化は高血圧や心筋梗塞など循環器系の病気の原因になるため、これらの病気の発症リスクを軽減することにもつながります。

葉酸は妊娠初期に積極的に摂りたい栄養素です。食品やサプリメントなどから意識的に摂り、ママと赤ちゃんの健康維持に役立てましょう。