妊活中〜妊娠初期における葉酸の重要性については、すでに広く知られています。では、妊娠中期〜後期に葉酸を多く摂ってももう遅いのでしょうか?今回は、妊娠中期〜後期における葉酸の重要性について解説します。

妊活中〜妊娠初期に多く摂りたい葉酸

葉酸は正常な細胞分裂を助け、損傷したDNAの修復を助ける働きがあります。妊娠超初期(妊娠成立から妊娠に気付くまでの期間)からすでに赤ちゃんの体の重要な器官が作られ始め、多くのママが妊娠に気付く2〜3カ月頃には脳・脊髄などがほぼ完成しています。この時期に葉酸をたくさん摂取すると、赤ちゃんの先天的障害・奇形などのリスクを下げることができます。
とはいえ、すべての女性が妊娠初期までに十分葉酸を摂れるわけではありません。サプリを使わず食べ物だけで必要量の葉酸を摂るのは難しく、予想外の妊娠や多忙などで食事に気を配れなかった人もいるでしょう。

葉酸はママのトラブル予防にも役立つ

「妊娠初期を過ぎてから葉酸を摂っても遅い」といわれることがありますが、妊娠初期を過ぎてから葉酸を摂ることも重要です。妊娠初期までは主に赤ちゃんの奇形予防などに役立つ葉酸ですが、妊娠中期以降の葉酸は主にママ自身の健康維持に役立ちます。

□妊娠中に多い貧血と葉酸の関係
妊娠中は赤ちゃんとママ2人分の血液が必要になるので、貧血になりやすくなります。貧血を予防・解消するためには、鉄分とともに葉酸を十分摂る必要があります。鉄分はヘモグロビンの材料となり、葉酸は健康な赤血球の生成を助ける効果があります。

□妊娠高血圧症候群と葉酸の関係
妊娠高血圧症候群は妊娠20週以降から発症しやすく、重症化すると赤ちゃんの低体重・子癇(けいれん発作)・常位胎盤早期剥離などの原因になります。
葉酸を摂取することで、動脈硬化の予防が期待できます。また、通常の高血圧や、妊娠中の高血圧予防にも葉酸摂取が期待されます。

妊娠中期〜後期の葉酸摂取量の目安

妊娠中期〜後期は、非妊娠時の約2倍の葉酸(約480μg/日)が必要になります。葉酸は緑色の野菜、果物、レバー、大豆製品、焼き海苔などに多く含まれるので、これらの食材を積極的に摂りましょう。
妊娠中期以降は、体重が増えすぎないよう注意しなければなりません。比較的ローカロリーで、なおかつ野菜や大豆製品を多く摂れる和食がおすすめです。

□サプリを活用して葉酸を補いましょう
葉酸は熱に弱く、加熱すると大部分の葉酸が破壊されてしまいます。葉酸を効率よく摂るために、できるだけ生で食べるのが望ましいですが、すべての食材が生食できるわけではありません。食中毒が心配な梅雨や夏なら、生で食べられる食材でも加熱調理するほうが安心です。
無理な食べ方で体調を崩してしまっては本末転倒なので、安全性の高いサプリで葉酸を補いましょう。

赤ちゃんの奇形などを防ぐため、妊活中〜妊娠初期にかけて積極的に葉酸を摂ることが推奨されています。妊娠初期を過ぎてから葉酸を摂っても遅いと思われがちですが、決してそのようなことはありません。妊娠中期〜後期に葉酸を十分摂ることで、ママの貧血や妊娠高血圧症候群などのリスクを下げることができます。赤ちゃんだけでなくママ自身のためにも、妊娠期間中はしっかり葉酸を摂りましょう。