妊活中、あるいは妊娠初期から摂りはじめた葉酸は、妊娠後期も摂取し続けるべきなのでしょうか。ここでは、妊娠後期の葉酸との付き合い方を解説しています。妊娠後期に葉酸を摂ることで得られる効果や、摂取量が気になる方はご確認ください。

妊娠後期も積極的に葉酸を摂りましょう

妊娠初期は葉酸を積極的に摂るべきと言われています。葉酸には、タンパク質や核酸の合成を助ける働きがあるので、妊娠7週目までに不足すると赤ちゃんが神経管閉鎖障害を起こしやすくなるからです。では、妊娠後期も葉酸を積極的に摂るべきなのでしょうか。参考に「日本人の食事摂取基準」(2015年版・厚生労働省)を確認してみると、妊娠後期も葉酸を積極的に摂った方が良いことがわかります。なぜ、妊娠後期(妊娠28週〜43週)も葉酸を積極的に摂るべきなのでしょうか。

貧血などのトラブルを防ぐことができる

妊娠後期に葉酸が勧められる理由は、貧血などのトラブルを予防できるからです。造血ビタミンと呼ばれる葉酸が不足すると、赤血球をスムーズに作ることができません。その結果、巨赤芽球性貧血を起こしやすくなります。また、葉酸は細胞分裂にもかかわっているため、不足すると細胞の新陳代謝が活発な消化管の働きに支障が生じやすくなります。これらのトラブルを予防するため、妊娠後期も葉酸を積極的に摂ることが勧められているのです。具体的には、1日当たり240μg(成人女性の推奨摂取量)に240μgをプラスすることが勧められています。

妊娠後期の葉酸は小児喘息を引き起こす?

基本的に、妊娠後期も葉酸を積極的に摂った方が良いと考えられていますが、摂り方と摂取量に注意した方がよいかもしれません。オーストラリアで行われた調査で、妊娠後期に1日1000μgの葉酸をサプリメントの形で摂取すると子供が小児喘息を起こすリスクが25%高まると指摘されたからです。1日1000μgの葉酸は耐用上限量(20代女性の耐用上限量:900μg/日、30代女性の耐用上限量:1000μg/日)を超えているので過剰摂取となります。サプリメントを利用すると気づかない間に葉酸を摂りすぎることがあります。妊娠後期は葉酸の摂り方と摂取量に注意しましょう。

まとめ
妊娠後期も1日当たり480μgの葉酸を摂った方がよいと考えられています。十分な量の葉酸を摂ることで、貧血や消化器官のトラブルを予防できます。一方で、妊娠後期に葉酸を摂りすぎると小児喘息を起こしやすいという意見もあります。葉酸の摂取量には注意しましょう。