赤ちゃんの発育を促したり、先天性の疾患を予防する効果が期待される葉酸。妊娠中には欠かせない栄養素ですが、「妊娠後期に葉酸をとりすぎると良くない」という意見もあるようです。実際のところはどうなのでしょうか。解説いたします。

葉酸をとりすぎるとどんな影響が出る?

妊活中・妊娠中に推奨されている葉酸の摂取量は、1日に480μgです。この倍以上の量である900〜1000μgを超えるととりすぎであるとされており、食欲不振や吐き気、むくみ、アレルギーなどの症状が見られることがあります。お腹に赤ちゃんがいる場合は、へその緒を通してママが摂った栄養も赤ちゃんに行くわけですが、葉酸のとりすぎで赤ちゃんに悪影響が出たというケースはこれまでにほとんど確認されていないようです。

摂りすぎても吸収されにくい

野菜や果物に含まれている葉酸は、水に溶けやすい性質を持っているビタミンで、調理の過程でほとんどが失われてしまい、思っている以上に摂取できていない栄養素です。妊娠中に必要な葉酸の推奨量は前述の通りですが、通常の食事からでは、20〜30代の女性で推奨量の約半分である270μg程度しか摂取できていないと言われていますので、葉酸のとりすぎはほとんど起こることはないと言えます。たとえ一時的にとりすぎてしまったとしても、必要以上の量は尿などに混ざって体外に排出されるので、体に蓄積され何か悪い影響が出るという心配はほとんどありません。

ただ、サプリメントなどから葉酸を摂取する場合は、摂取量に注意しなければなりません。サプリメントは薬ではないので、とりすぎたからと言っても何らかの症状が出ることはほとんどないと考えられますが、サプリメントによっては肝機能障害などの疾患が出ることもあるようです。

妊娠後期の葉酸推奨量は?

妊娠後期も、初期・中期と変わらず1日に480μg摂取することが推奨されています。多くても1日に1000μg以上にはならないように、特にサプリメントは1日の摂取量を守って摂取しましょう。サプリメントを現在摂取されている方は、今一度摂取量を確認してみてください。もし摂取量を間違えていたとしても、通常は必要以上の量は体外に排出されているはずですので、心配しすぎないようにしてください。

まとめ
いくら体に良いといっても、摂りすぎは悪影響になりかねません。現代の食生活では不足しがちな葉酸は、できるだけ食事から摂りたいものです。しかし、仕事で忙しいと料理に時間をかけることも難しいですし、つわりが長引いて思うように食事ができず、バランスが偏ってしまうこともあります。そんなときは、摂取量をきちんと守ったうえでサプリメントの力を借りてみてはいかがでしょうか。