特に貧血が起こりやすい妊娠後期には、鉄分や葉酸を摂取したいもの。普段の食事から摂ろうと思っても、現代の食生活では不足しやすいこれらの栄養素です。不足した場合、妊娠中の体にどんな影響が出ることが考えられるのでしょうか?

妊娠後期に鉄分・葉酸が必要なのはなぜ?

妊娠中の約4割の方が経験すると言われている貧血。数種類ある貧血の中でも、妊娠中の貧血のほとんどは”鉄欠乏性貧血”(通称”妊婦貧血”)です。これは、鉄分不足によって起こる貧血です。

妊娠すると体内の鉄分が優先的に赤ちゃんに送られるようになるため、妊娠中は週数にかかわらず貧血になりやすいとされています。特に、妊娠後期になるほど貧血が悪化しやすく、出産でも多くの出血が伴うことがあるため、特に不足しないように注意が必要です。赤ちゃんの成長が加速する妊娠中期〜後期では18〜29歳の女性で21mg、30〜49歳の女性で21.5mgの鉄分摂取が推奨されています。

また、妊娠初期に摂取した方がいいというイメージの強い葉酸ですが、妊娠期間中を通して欠かせない栄養素です。妊娠中期〜後期にも葉酸が必要なのは、赤ちゃんの細胞分裂を促したり、ママの肌荒れや口内炎を予防します。

鉄分や葉酸が不足するとどんな症状が見られる?

妊娠後期の鉄分不足による軽度の貧血で、赤ちゃんに影響が出ることはほとんどありません。しかし、重症化すると、赤ちゃんに十分な酸素が行かず未熟児になったり、鉄分が少なく生後鉄欠乏性貧血になる可能性もあります。また、出産時に微弱陣痛が続く、出血が止まらないとこともあります。

また、葉酸が不足しても貧血になりやすくなると言われています。それ以外に妊娠高血圧にもなりやすくなるため、妊娠後期でも葉酸は必須です。

対策は?

普段の食事で、鉄分を豊富に含むレバーやひじき、納豆、あさりなどの食材、葉酸を豊富に含むモロヘイヤ、枝豆、ホウレンソウ、焼き海苔などの食材を積極的に摂取することが望ましいです。しかし、それでも不足が不安であれば、鉄分と葉酸を含むサプリメントで補うとよいでしょう。

また、鉄分は緑茶やコーヒー、ワインなどに含まれるタンニンという成分によって体内への吸収が妨げられるため、食事やサプリメントを摂取する前後約1時間はそれらの飲み物は避けましょう。

まとめ
鉄分や葉酸は、赤ちゃんにとってもママにとっても大切な栄養素です。それらの栄養素に加え、現代人はカルシウムも慢性的に不足していますので、意識して摂りましょう。赤ちゃんはもちろん、ママの体を守るためにも、鉄分・葉酸は忘れずに摂取しましょう。