出産後の出血は悪露、早めに再開した生理の可能性が考えられます。しかし出血が長く続く、悪臭がする場合は産道や子宮に異常が発生していることが考えられるため注意が必要です。今回は出産後の出血の原因について紹介します。

出産後1カ月までは悪露が出る

出産後約1カ月まで続く子宮からの出血を悪露といいます。これは出産によって剥がれた子宮内膜や胎盤、産道から出た分泌物が混ざり合ったものです。出産後2,3日は鮮血が出ますが、少しずつ量が減り、色は茶褐色に変化します。出産後は産褥ショーツをはき、悪露の排出に備えるママが多数です。

自然分娩と比べ、帝王切開の場合は悪露が長引きやすいといわれています。しかし、悪露は通常、日数の経過とともに量が減っていきます。悪露の量が前日に比べ増えている場合や、悪臭がある場合は病気の可能性も考えられるため注意が必要です。

出産後の出血で考えられる原因

道や子宮などに異常がある場合にも出産後、出血があります。

(1)産道破傷
産道破傷は産道が傷つくことです。主に以下の3点があります。

◆子宮頚管破傷
子宮口が広がる前にいきみ始めるとそこで裂傷が生じやすくなります。子宮動脈に損傷が見られた場合は縫合します。

◆膣壁・会陰部裂傷(ちつへき・えいんぶれっしょう)
産道が十分に広がらないまま出産に至った場合、会陰部の裂傷が起こりやすいです。傷跡が目立たないよう、あらかじめ切開しておく場合もあります。

◆直腸裂傷
膣との境目が非常に薄い直腸も出産によって損傷することがあります。

(2)弛緩出血
出産によって胎盤が剥がれたところからの出血が治まらないことを弛緩出血といいます。子宮収縮が十分に行われないことが原因で、分娩が長時間にわたった場合や、極端に短時間で終了した場合に起こりやすいです。

(3)血液凝固異常
血を固めるのに必要な凝固因子となるタンパク質が少なくなり、出血を止めにくくなる状態です。突然大量出血に至る場合があります。また、不育症の原因としても知られています。

生理の可能性もある

出産後しばらくは排卵が起こらないため、生理の再開もないといわれています。しかし、これには個人差があり、早い人では産後1カ月半で生理が再開することがあります。産後の生理は妊娠前と生理痛の症状や出血量が異なる場合もあり、不正出血との見極めが非常に困難です。

鮮血とともに下腹部痛がある場合は生理の可能性が高いようですが、症状が数日経っても治まらない、発熱などの症状を伴っているなど、少しでも身体に異常があった場合、かかりつけの医師に相談してみてください。