排卵しにくい多嚢胞性卵巣ですが、妊娠のためにはどうすればよいのでしょうか。専門家に聞いてみました。

多嚢胞性排卵についての相談:「多嚢胞性排卵の場合の妊活は?」


『生理不順で婦人科にかかっており、多嚢胞性卵巣で排卵しにくい体質といわれています。妊娠したいのですが排卵時期がわかりません。基礎体温もつけていますが、二層にはなっていません。排卵チェックするものがあると聞きましたが、それを確認しながらタイミングを取るのがよいでしょうか。(30代・女性)』

高温期と低温期の区別を確認。体温が下がった前後に排卵が起こる

基礎体温がきれいな二相を示しにくい多嚢胞性卵巣ですが、高温期と低温期の区別がつけば、排卵の時期を把握できるようです。

『生理不順ですと、排卵日の特定が難しいと思います。基礎体温は高温期と低温期に分かれるのが理想ですが、高温期と低温期の区別がつけば一番体温が下がった前後に排卵が起こるので、その頃にタイミングを図ってください。(産科・婦人科医師)』


『高温期と低温期の区別が不明なら、生理が終わって10日〜2週間の間か、次の生理予定日がわかれば予定日17日前くらいから排卵検査薬を使用してみてください。検査薬で陽性が出れば24〜48時間以内に排卵が起きます。より確実に知るにはコストはかかりますが、毎日、朝夕の同じ時間帯に検査してみるとよいでしょう。(産科・婦人科医師)』


『多嚢胞性卵巣は必ず不妊というわけではなく、軽度の人もいます。ただ排卵障害や月経異常などでホルモンのバランスが一定でないため、基礎体温もきれいな二相を示さず、バラバラとなる場合があり、基礎体温のみでの排卵予測は難しくなります。(看護師)』


排卵検査薬を使用する方法も。場合によっては病院を受診して

基礎体温だけでは難しい場合、排卵検査薬を使う方法もあります。数カ月経っても変化がなければ病院を受診しましょう。

『基礎体温は正しく測れていますか。基礎体温は些細な事でも変動します。できるだけ同じ時間帯に頭を持ち上げず、安静な状態で測りましょう。(産科・婦人科医師)』


『多嚢胞性卵巣は卵巣の被膜が分厚く、卵子が壁を破って排卵が難しくなり、卵巣内に卵胞がたくさん存在する状態をいいます。また男性ホルモンにより卵胞の成長が阻害され、十分に成熟できず、排卵が起こりにくい状態とも言えます。(看護師)』


『以下の3つがある場合、多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。
?排卵が少ない(稀発月経)、または全くない(無月経)などの月経異常
?卵巣に嚢胞が多数みられる(萎縮した卵胞がたくさん存在する)
?卵胞刺激ホルモン(FSH)は基準値内なのに、黄体形成ホルモン(LH)が高い(または、アンドロゲン(男性ホルモン)が高い)(看護師)』


『排卵検査薬を使う方法もありますが、LH(黄体形成ホルモン)の濃度に反応する検査薬なので、多嚢性卵巣の場合LH濃度が高くても実際に排卵が起こっていないことがあり、検査薬での排卵予測も難しくなります。(看護師)』


『数カ月ほど排卵検査薬を使用しても妊娠しなかったら、病院を受診しましょう。ホルモン療法が必要だったり、自然妊娠が難しい場合もあります。適切な検査、診察を受けることをお勧めします。(看護師)』


基礎体温で高温期と低温期の区別がつけば、排卵時期を知ることができるようですね。排卵検査薬という手もあります。数カ月経っても変化がなければ、病院を受診しましょう。