出産直後は身体が疲労しているため、しっかりと休養して回復させる期間が必要です。産後1カ月程度休養し、休養期間が終了することを床上げといいます。今回は床上げを迎える前にやっておいたほうが良いことと、まだやらないほうが良いことを紹介します。

床上げとは?

産後、少しずつ家事を再開するなど、元の生活に戻ることを産後の床上げといいます。床上げというのは昔の慣習から生まれた言葉です。病院に入院することなく、自宅で出産するのが一般的だった昔、産後のママは布団の中で身体を休めていました。

布団での生活を終え、日常生活に戻るため、床上げという名前が付きました。当時の休養期間は3週間でしたが、今では赤ちゃんが退院後初めての検診を迎える産後1カ月までを指すのが一般的です。

まずは日常的に行っていた家事から始めよう

床上げを迎えるまで何もせずに休んで過ごすママはいないでしょう。産後直後でも体調と相談しながら、身体を慣らしていく必要があります。

妊娠、出産によって全身の筋肉量は減っています。さらに、全く身体を動かさない生活を送っていると、筋肉が衰え、脂肪がつきやすくなってしまいます。しかし、いきなり激しい運動をすると身体がびっくりしてしまい、負担も大きいです。まずは家事や買い物など、日常的にやっていた動作から少しずつ身体を慣らしていきましょう。

かつて、産後1カ月に満たないママが水仕事をすべきではないと言われていましたが、これは井戸からの水汲みなど、水仕事が重労働だったためです。今は特に制限はないため、自分にできることから少しずつ始めていきましょう。

床上げ前は激しい運動や湯船に浸かるのは控えて

産後1カ月に満たない間にやってはいけないこととして、激しい運動があります。床上げ前の期間中は身体をしっかりと動かせるようにすることが大切ですが、激しい運動は回復してきた身体に鞭を打つようなものです。出産直後でもできる運動に産褥体操があります。まずはこちらを行って、身体をある程度動かせるようにしましょう。

また、入浴はシャワーのみが原則です。産後直後の身体は免疫力が下がっている上、出産時に傷ができている場合もあります。さらに子宮から剥がれ落ちた子宮内膜や産道の分泌物が混ざり合った悪露が出てくる期間です。湯船に浸かると細菌感染のリスクが高まってしまうため、シャワーだけにとどめましょう。

かつて産後3週間といわれていた床上げですが、今では1カ月が一般的です。妊娠や出産により衰えた身体をしっかりと回復させる期間のため、無理はせずできることから身体を慣らしてください。