産後12週までは妊娠高血圧症候群によって高血圧になることがありますが、この時期を過ぎても高血圧の状態が続くことを産後高血圧といいます。自覚症状がないことが多い高血圧ですが、放っておくと脳梗塞などに発展する場合があるため注意が必要です。今回は、産後高血圧の概要とその原因について紹介します。

産後高血圧とは?

出産前は正常値だった血圧が出産を機に急激に高くなる状態を産後高血圧といいます。体型にかかわりなく症状が現れ、中には産後急に最大血圧の数値が200以上になった人もいるようです。

産後高血圧は妊娠高血圧症候群の人が引き続き症状に悩まされる場合もあります。妊娠高血圧症候群とはかつて妊娠中毒症という名で知られていた症状です。妊娠20週から出産後12週までの期間で高血圧の状態が続くか、高血圧と尿蛋白が同時に現れた場合、妊娠高血圧症候群と認められます。

産後高血圧の原因とは?

産後高血圧には以下の原因があります。

(1)回復の遅れ
妊娠高血圧症候群の症状が現れていた場合でも、出産後には落ち着き、元の血圧に戻る場合がほとんどです。しかし、妊娠高血圧症候群の症状が重い場合など、何らかの原因により回復が遅れると産後高血圧につながります。

(2)過労やストレス
産後は慣れない育児や不規則な生活リズムによって十分な睡眠が得られない、ストレスが溜まりやすい、などの状態にあります。過労やストレスが溜まると自律神経が乱れるため、血圧が上昇しやすくなります。

(3)遺伝
高血圧になりやすい遺伝子を持つ人がいます。これまで症状が現れなかったものの、出産がきっかけとなり、高血圧になる場合があります。

(4)病気
まれですが、高血圧は病気が原因で引き起こされる場合があります。これを二次性高血圧症と呼びます。原因となる主な病気や症状は以下の通りです。

◆腎臓病
◆糖尿病
◆膠原病
◆糖尿病性腎症
◆慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)
◆腎硬化症
◆多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
◆甲状腺機能異常
◆高カルシウム血症
◆ホルモン分泌の異常

そのままにしておくと脳梗塞のリスクも

高血圧は自覚症状がないことが多く、検診などで発覚することが多いです。しかし、高血圧は動脈硬化の原因になり、脳梗塞や心不全に発展する場合もあるため注意が必要です。血圧は病院で測るほか、家庭用の血圧計などで測ることもできます。少し気になる症状がある方はこまめに血圧を測り、チェックしましょう。