産後は様々な生理の変化が起こる場合があります。よくあるのは、生理の量の変化です。基本的には心配いりませんが、疾患が原因の可能性もあるため油断は禁物です。今回は、産後に変化する生理の量について解説します。

ホルモンバランスの変化が原因

産前に比べて生理の経血の量が変化した場合は、ホルモンバランスが関係していると考えられます。身体の状態が整っていない産後は、ホルモンバランスが崩れやすい傾向があります。更に、慣れない育児によりストレスが溜まり、自律神経が乱れることでホルモンバランスを崩す場合もあります。普段と異なる生理のため、不安に感じてストレスが溜まり、更に経血の量に変化が現れる恐れがあります。心配な方は受診することをおすすめします。

疾患の可能性も否定できない

経血が極端に増えた場合は、次のような疾患の可能性があります。

(1)子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮の筋層に腫瘍ができる疾患です。成人女性の約30%に認められるというデータもあるため、経血量の増加を伴う疾患の中でも特に身近なものだといえるでしょう。子宮筋腫が大きくなることで腹部が圧迫されて、便秘や腰痛が現れる場合があります。

(2)子宮内膜症
本来子宮内腔にしか存在しない子宮内膜が、子宮以外の部位に現れる疾患です。経血量の増加に加えて腰痛や性交痛、排便痛などが現れます。

(3)子宮内膜ポリープ
子宮内膜に現れたイボの総称で、重い生理痛や貧血を伴うことがあります。

経血量が極端に少ない場合

経血量が明らかに少ない場合は無排卵の可能性があります。産後初めての生理は無排卵であることが多く、特に心配はいりません。無排卵状態が続く訳ではなく、数カ月〜1年後には正常な生理が始まることが多いです。

ただし、再び生理が止まった場合は疾患が疑われます。生理が止まる疾患として代表的なものが、高プロラクチン血症です。これは、下垂体にできた腫瘍や過度なストレスの影響で、排卵を抑制するプロラクチンというホルモンが分泌し生理が止まる疾患です。他にも、糖尿病や甲状腺の疾患、腎臓病などが疑われます。

<まとめ>
妊娠により子宮内の状態が変化するため、産後は生理不順や経血量の増加、減少などが起こる場合があります。基本的にホルモンバランスの変化が原因であるため心配はいりませんが、他にも複数の症状を伴う場合は疾患が疑われますので病院で診てもらいましょう。