体の変化や疲労・ストレスなどで産後はさまざまな体調不良が起こりやすいですが、中でも頭痛はよく起こる症状です。ここでは、産後に頭痛が起こる主な原因や、頭痛だけでなく寒気・発熱を伴うことがある乳腺炎について説明していきます。

産後は体の変化や疲労で頭痛が起こりやすい

産後の女性の体は大きく変化するため、さまざまな体調不良が起こりやすくなります。赤ちゃんのお世話や抱っこ、家事などで肩こり・腰痛になりやすい他、頭痛も産後によくある症状です。

出産をすると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少する影響で血管が拡張し、こめかみがズキズキ痛む偏頭痛が起こりやすいです。また、分娩時に大きく開いた骨盤が元に戻る過程で歪みが生じると、血管や神経が圧迫され頭部全体が痛くなる緊張型頭痛を引き起こします。

このような体の変化に加えて、産後は赤ちゃんの夜泣きや夜間の授乳で睡眠不足になりますし、慣れない育児で精神的ストレスも大きくなるなど、心身共に蓄積した疲労も頭痛の悪化要因となります。

頭痛に寒気を伴う場合は乳腺炎かも?

産後に頭痛だけでなく寒気や発熱が見られる場合は、乳腺炎の可能性があります。乳腺炎は、授乳している人のうち4人に1人が経験するともいわれるポピュラーな症状で、母乳が乳腺を詰まらせてしまうことが原因です。乳腺が詰まった状態で授乳をストップすると乳腺炎は悪化してしまうため、なるべく授乳リズムを崩さないことが大切です。赤ちゃんがあまり飲まなかった場合は搾乳して下さい。また、乳腺に雑菌が入ると化膿しやすくなるため、乳首は清潔に保つようにしましょう。

乳腺炎が悪化すると38度以上の高熱が出ることがあり、頭痛や寒気は高熱が出る前のサインの可能性があります。乳腺炎で発熱した時はしっかり水分を補給し、水または低カロリーのスポーツドリンクを2リットル摂取しましょう。炭酸飲料水などの糖分が多い飲み物や牛乳は症状を悪化させるため控えて下さい。

また、乳腺炎の高熱は細菌に感染している・していないに関わらず起こるため、病院で適切な治療を受ける必要があります。すみやかにかかりつけ医に診てもらいましょう。

<まとめ>
産後は、女性ホルモンのバランスの乱れや骨盤の歪み、睡眠不足などの影響で頭痛が起こりやすくなりますが、寒気や発熱を伴う頭痛の場合は乳腺炎の可能性があります。乳腺炎は悪化すると高熱が出やすく、頭痛や寒気は熱が上昇するサインかもしれません。熱が出た時はしっかり水分補給をし、すみやかに医師に診てもらいましょう。