英科学誌の報道

英科学誌ニュー・サイエンティストが27日、体外受精によって、3人のDNAを持つ男の子が世界で初めて誕生したと報じました。

男の子は、ニュー・ホープ不妊治療センター(米ニューヨーク)のチームによって、メキシコで生まれました。すでに5ヶ月になり、健康状態は良好ということです。

施術の理由

男の子の母親は「リー症候群」と呼ばれる遺伝性の難病を患っており、これまでに4回の流産を経験し、2人の子どもが出産後に死亡しています。

リー症候群の原因遺伝子はミトコンドリアDNAに含まれるため、医療チームは、まず母親の卵子から核を取り出し、次に正常なミトコンドリアを持つ卵子提供者の卵子に母親の核を移植。その後、父親の精子と体外受精を行いました。

ミトコンドリアには独自のDNAがあります。そのため男の子は、両親のDNAと、ミトコンドリア提供者のDNAの、3人のDNAを受け継ぐことになりました。

ミトコンドリアDNAの影響は?

子どものほとんどのDNAは両親由来のものです。我々の遺伝子は全部で約2万あるのですが、ミトコンドリアで見つけられる遺伝子は37個です。

そのミトコンドリアにある37の遺伝子は、両親からの遺伝ほど明らかな影響はないようです。しかし、ある研究によれば、ミトコンドリアのDNAは、我々の寿命やIQなどにも影響を与えるかもしれないといわれています。

参考サイト

ニュー・サイエンティスト