妊娠中は葉酸を多く摂取することが推奨されています。特に、葉酸の摂取不足は妊娠初期の注意点のひとつに挙げられるため、意識的に摂取することが大切です。ここでは、妊娠初期に葉酸を摂取することの重要性と、過剰摂取のリスクについて説明します。

妊娠初期は葉酸の摂取不足に注意しよう

妊婦や妊娠を考えている女性は、積極的に葉酸を摂取することが推奨されています。特に妊娠初期の注意点として、葉酸が不足すると胎児の神経管の発達に悪影響を及ぼし、脳や脊髄に障害が起こるリスクが高まるといわれています。これは「神経管閉鎖障害」と呼ばれ、以下のような症状が現れる可能性があります。

・下半身の麻痺
・感覚機能の障害
・排泄機能の障害
・足の変形

葉酸を摂取すれば必ず神経管閉鎖障害の可能性が無くなるわけではありませんが、一定の予防効果があるという研究結果が報告されています。

また、妊娠初期になりやすく以下のような症状が現れる「葉酸欠乏症」の予防効果も期待できます。

・ 貧血
・ 倦怠感
・ 顔色が青白くなる
・ 息切れ
・ めまい

葉酸を摂り過ぎると「葉酸過敏症」になるおそれも

通常、葉酸は栄養バランスの取れた食事をしていれば不足することはありませんが、葉酸を多く消費する妊娠中は不足しやすくなります。また、妊娠初期の注意点として、つわりの影響により食欲が落ちる人が多く、葉酸をはじめ必要な栄養をしっかり摂れないことがあります。

葉酸の摂取不足を補うためにサプリメントを利用している人は多いですが、サプリメントは手軽に摂取でき、過剰摂取しても気づかない場合があるため注意が必要です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年度)」では、妊娠中は1日あたり480μg(マイクログラム)の葉酸を摂取することが推奨されています。1日あたり1000μg以上摂取すると「葉酸過敏症」を起こすリスクが高まり、発疹・ぜんそく・睡眠障害などの症状が現れる他、赤ちゃんがぜんそくになるリスクが高まるという指摘があります。

葉酸は、ほうれん草・ブロッコリー・モロヘイヤなどの緑黄色野菜やレバー、納豆、いちごなどに多く含まれます。葉酸はできるだけ食事から摂取し、サプリメントは補助的に利用するようにしましょう。


<まとめ>

妊娠初期の注意点は色々ありますが、葉酸の摂取不足はそのひとつです。妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の脳や脊髄の発達に悪影響が出る神経管閉鎖障害や、葉酸欠乏症になるリスクが高まります。また、葉酸を過剰摂取すると葉酸過敏症になるおそれがあります。葉酸を多く含む食品を食事に積極的に取り入れつつ、サプリメントは補助的に利用することをおすすめします。