授乳は、赤ちゃんとママにとって大切なスキンシップです。しかし、ママの復職や妊娠などさまざまな理由で断乳しなければならないこともあります。今回は、断乳に向けての準備と断乳の仕方について解説します。

断乳時期の目安と、断乳に向けての準備

ママの事情によって断乳時期はさまざまですが、離乳食が完了して幼児食から栄養を摂り始める1歳半〜2歳頃が断乳時期の目安とされます。赤ちゃんとママが心身ともに健康で、おっぱいトラブルがない時を選びましょう。断乳する季節は、気候がよく過ごしやすい春や秋がおすすめです。保育園入園や引越しなどで環境が大きく変わる時期は、赤ちゃんのストレスが大きくなるので避けましょう。

□周囲の協力が不可欠
断乳は、赤ちゃんだけでなくママの心身にも大きなストレスがかかります。おっぱいが張ると抱っこも大変なので、パパやおばあちゃんなど身近な人の協力が欠かせません。

基本的な断乳の仕方は「言い聞かせ」「徐々に減らす」の2通り

断乳の仕方には、大きく分けて2通りあります。赤ちゃんの水分不足を防ぐため、どちらの方法でも水や麦茶をこまめにあげましょう。

□言い聞かせて断乳する方法
ある程度大人の言葉がわかる年齢なら、言い聞かせて断乳する方法がよく行われます。
断乳する日を決め、「この日でおっぱいとバイバイね」と言い聞かせます。その日が来るまでは、たっぷり授乳してスキンシップを取りましょう。
断乳する日は、朝一番に最後の授乳をします。その後は、どれだけ赤ちゃんが泣いても授乳はしません。ママが根負けして授乳してしまうと、赤ちゃんは「泣けばおっぱいがもらえる」と思ってますますおっぱいを欲しがります。どうしても泣き止まなければ、パパやおばあちゃんに抱っこしてもらいましょう。夜にスムーズに寝られるよう、外遊びなどでしっかり体を動かすことも大切です。

□徐々に授乳回数を減らす方法
時間はかかるものの、より赤ちゃんへのストレスが少ない方法です。
まず離乳食の量を少しずつ増やし、その代わりに離乳食直後の授乳をやめます。赤ちゃんの様子を見ながら、1カ月以上かけ、徐々に授乳の回数・時間を減らします。赤ちゃんがおっぱいを欲しがって泣く時は、少し授乳してもよいです。

ママのおっぱいトラブル予防のために

断乳開始後3日間はできるだけおっぱいを触らず、入浴はぬるめのシャワーで済ませましょう。お風呂に浸かると、体が温まって張りやすくなります。張りが強くなったら、圧抜き程度に軽く絞りましょう。熱冷まし用シートなどで冷やすのも効果的です。

□おっぱいに残った母乳の処理
断乳後4日目に、おっぱいに残った母乳を全て搾ります。搾り方が偏らないよう、まんべんなく搾りましょう。その後は、1週間目・1カ月目に同じように母乳を搾りきります。
古い母乳の処理は、乳腺炎予防のために重要です。自分でうまく搾れない場合は、母乳外来に相談しましょう。

□高カロリーな食べ物はしばらく控える
脂肪分が多いものやカロリーが高いものを摂ると、乳腺が詰まりやすくなります。揚げ物・甘い物・乳製品・お餅などはしばらく控え、和食中心の食事を心がけましょう。

赤ちゃんの年齢や性格によって、適した断乳の仕方は異なります。できるだけ赤ちゃん・ママ両方に負担がかかりにくい方法を選びましょう。断乳をママ一人で進めるのは大変なので、パパやおばあちゃんなど身近な人の力を借りましょう。また断乳によるおっぱいトラブルを防ぐため、古い母乳の処理や食生活にも気を配りましょう。