授乳は赤ちゃんに栄養と水分を与えるために必要な行為です。赤ちゃんは母乳を吸うことで安心感を覚えるため、断乳の際には空腹感ではなく精神的な寂しさにより泣き叫ぶようです。今回は、断乳を始める適切な時期と、具体的な方法について解説します。

断乳と卒乳の違い

赤ちゃんが自然に授乳を求めなくなることを卒乳といいます。断乳は、赤ちゃんの意思に関係なく母乳を断つことを指します。断乳をいつから行うべきか明確な決まりはありません。1歳6カ月〜2歳頃にかけて行うことが多いようです。母親の仕事の都合上、早く断乳をする家庭もあります。反対に、赤ちゃんの気持ちを優先し、2歳を過ぎても行う人もいるようです。

栄養と水分の摂取について

栄養と水分を離乳食から摂れることが確認できてから、断乳しましょう。飲み物をストローで吸ったりコップで飲んだりできない場合は、断乳できません。

断乳は3日かけて次のように行いましょう。

(1)授乳量を減らす
1回の授乳時間を約半分にして、授乳量を減らしましょう。少しずつ減らすことで、赤ちゃんが受けるストレスを減らすことができます。

(2)授乳の回数を減らす
授乳時間を減らしてから約2〜3日は様子を見ましょう。赤ちゃんが過度にストレスを受けていない様子であれば、授乳回数を減らしましょう。母乳を求めた場合は、おやつや飲料を与えたり、外出したりして気を紛らわせると良いでしょう。

(3)3日間断乳する
授乳回数を減らしてから1週間様子を見ましょう。次は、授乳を3日間辞めます。1日中泣き叫ぶ赤ちゃんもいるようですが、与えないよう我慢しましょう。3日経過した頃には、母乳を求めなくなることが多いようです。

(4)断乳後のケア
断乳後は乳房に蓄積された母乳を入念に搾乳しましょう。放置すると乳管詰まりを起こし、乳腺炎の原因になります。次は5日〜7日かけて母乳を溜め、再び搾乳します。少しずつ母乳を溜める期間を延ばし、3〜4回繰り返せば終了です。

乳腺の詰まりの解消法

乳腺の詰まりは次のようにして解消しましょう。

(1)乳輪の境目に2本の指を直角に当て、少し押し込みながら乳頭を摘みます。

(2)そのまま乳頭を軽く引っ張りましょう。これを3回繰り返します。

(3)乳頭を指ですり合わせるように揉みます。

<まとめ>
断乳を開始する時期に決まりはありません。家庭環境や離乳食の進行状況に合わせて断乳する時期を決めましょう。断乳は授乳回数を減らすことから始め、少しずつ進めていくことが大切です。