妊娠初期に多く摂取した方が良いとされる栄養素のひとつに葉酸がありますが、いつまで摂取することが望ましいのでしょうか。ここでは、妊娠中の女性に推奨されている葉酸の摂取量や、いつまで摂取するべきかという目安の時期について説明します。

妊娠初期は葉酸をしっかり摂取した方が良い

葉酸は、DNAの合成や細胞分裂をサポートする栄養素として胎児の正常な発育を促します。そのため、妊娠初期の女性は葉酸を多めに摂取することが推奨されています。厚生労働省が公表している2015年版の食事摂取基準によると、18〜49歳の妊婦が摂取した方が良い葉酸の量は、妊娠していない時の2倍に相当する1日480μg(マイクログラム)としています。
また、妊娠初期だけでなく妊娠1カ月前から多めに摂取することも推奨しているため、妊娠を計画している女性は妊娠前から葉酸を積極的に摂取することをおすすめします。

葉酸は様々な食品に含有されていますが、以下の食品に特に多く含まれています。
・ レバー
・ ほたて
・ ほうれん草
・ モロヘイヤ
・ ブロッコリー
・ 枝豆
・ 納豆
・ いちご

葉酸を多く摂取するべきなのはいつまで?

妊娠初期に葉酸をしっかり摂取すると、神経管閉鎖障害の予防効果が高まるといわれています。神経管閉鎖障害とは、妊娠初期にできる胎児の神経管に障害が発生し、無脳症や二分脊椎(にぶんせきつい)などを引き起こす先天性異常です。

妊娠3カ月目までの期間に葉酸の摂取量が不足すると、神経閉塞障害の他、流産・死産のリスクが高まるといわれています。そのため、葉酸をいつまで多く摂取するべきかについては、妊娠初期にあたる妊娠3カ月目までを目安にすると良いでしょう。ただし妊娠中期以降も、胎児への栄養補給や母親の貧血予防につながるため、妊娠初期と同程度の葉酸を摂取することが推奨されています。

<まとめ>
妊娠初期の女性は、胎児に発育異常が起こらないよう葉酸を多めに摂取することが推奨されています。葉酸を多く摂取した方が良い時期は、妊娠1カ月前から妊娠3カ月目までがひとつの目安ですが、妊娠中期から妊娠後期、授乳期間中も積極的に摂取することをおすすめします。