日本では1歳を過ぎたタイミングで母乳育児を止める断乳が主流でした。しかし、授乳は単に栄養補給のためだけではなく、赤ちゃんとママのスキンシップの時間であるという観点から、自然に母乳育児から卒業する卒乳という考えが広まっています。今回は卒乳の方法について解説します。

赤ちゃん自身が母乳から卒業する卒乳という方法

授乳を止める方法には、卒乳と断乳があります。混同する方も多い言葉ですがそれぞれ以下の通り、その方法には違いがあります。

◆卒乳・・・赤ちゃんが自分から母乳を飲まなくなること
◆断乳・・・親側の都合により、母乳育児を止めること

日本では1歳を過ぎたタイミングで断乳を開始するのが一般的でした。しかし現在では、授乳は赤ちゃんとママの大切なスキンシップの時間でもあるため、無理に授乳を止める必要はないという考えが浸透しています。そのため、赤ちゃんが母乳から離れられるまで見守る卒乳を選択するママも増えています。

卒乳の時期はいつ頃?

卒乳の時期には個人差があるものの、1、2歳頃に完了する子が多いようです。1日3回離乳食を食べられるようになっており、麦茶など母乳以外で水分を補うことができるのであれば特に問題はありません。

この時期よりも前に母乳を欲しがらなくなった場合は、テレビの音がうるさいなど授乳中の環境として好ましくない状況にあるため、授乳を嫌がっている可能性もあります。母乳以外の方法で栄養を摂ることができない時期に卒乳すると赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性もあるため、注意しましょう。

卒乳のメリット・デメリット

赤ちゃんが自然に母乳を必要としなくなるまで待つ卒乳は、赤ちゃんにかかる負担が少なく、成長に合わせて離乳できるメリットがあります。しかし一方で、いつ卒乳できるかわからないというデメリットもあります。個人差があるとはいえ、離乳食に完全移行した時期の母乳にはほとんど栄養がありません。それでも眠い時など安心感を求め、3歳を過ぎても母乳を欲しがる子もいます。

赤ちゃんの意思に委ねる卒乳は断乳に比べある程度決まった時期がなく、時間がかかるものです。その分、ママにかかる負担が大きくなります。断乳と卒乳についてどちらを選ぶかは自由ですが、赤ちゃんにとって今までずっと飲んできた母乳がなくなるのは大きな出来事です。ママの思うとおりに進まなくてもまずは赤ちゃんに寄り添い、成長を優しく見守りましょう。