卒乳して飲まなくなった母乳のケアを怠ると、乳腺炎になるリスクが高くなるため注意が必要です。卒乳を始めたらすぐにおっぱいのケアも始めましょう。今回は、乳腺炎対策に効果的な3つの方法をご説明します。

方法(1)卒乳4日目から自分で搾乳する

卒乳中でもおっぱいでは母乳が新しく作られています。要らなくなった母乳は血液として吸収されますが、余った母乳は細菌感染を起こす、しこりの原因となるなど乳腺炎の原因となります。そのため、まずは母乳の生成量を減らすことが大切です。母乳は出さなければ新しく作る必要が無いと身体が判断し、少しずつ生成量が減ってきます。そのため、卒乳3日間は胸が張っても母乳を出さないようにしましょう。卒乳4日目から自分で搾乳することがポイントです。搾乳する際は以下の手順で優しく行ないましょう。

<搾乳の手順>
1.乳房全体を手のひらで優しく包む
2.外側から内側に向けておにぎりを握るように搾る
3.まんべんなく搾り胸に硬いところが無く、楽になるまで搾る
4.搾乳した母乳の量を確認する
5.反対側の胸も同様に行う

母乳は出せば出すほど乳腺が刺激され、新しく作られます。そのため、搾乳量は1日ずつ次第に減らしていきましょう。

(2)乳房を冷やして痛みを緩和する

母乳を出す機会が減るとともに、余った母乳が乳房に溜まり、張って痛くなります。しかし、痛みを和らげようと何度も搾乳すると、いつまで経っても母乳は出続けます。搾乳は決めた日以外は行なわないようにし、代わりに乳房を冷やして痛みを和らげましょう。以下の方法がおすすめです。

1.洗面器に冷水を張る
2.ペパーミントの精油を6滴垂らす
3.タオルを2に浸け軽く絞る
4.上半身の衣類を脱ぐ
5.柔らかい場所で仰向けに寝る
6.3を両胸にかぶせる

以上の手順で、痛みが楽になるまで行ないましょう。搾乳後や入浴直後は痛みを感じやすくなります。時間が無い場合は、保冷剤をタオルにくるんで胸に当てるだけでも効果があります。

(3)脂質の少ない和食中心の食生活に変える

母乳は食事から摂った栄養から作られています。特に母乳に含まれる脂質が多いと乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎の原因になると考えられています。そのため、卒乳中は脂質の少ない和食中心の食生活へ変えましょう。授乳中は子どもへの影響を考えて和食中心だった人でも、卒乳と同時に甘い物や脂っこい物などを食べ始めることがあります。食生活が急に変わったことで、脂質の摂り過ぎにならないよう注意しましょう。

病院へ乳腺炎について相談するタイミングは?

乳腺炎は卒乳中のセルフケアだけで対策している人も多く、必ずしも病院を受診する必要はありません。しかし、以下の条件に当てはまるなど不安な場合は、早めにかかりつけの病院や母乳外来を受診しましょう。

・搾乳しても痛みが収まらない
・母乳の量がもともと多い
・搾乳が上手く出来ない
・胸にしこりがある

これらの条件に当てはまっていても問題があるわけではなく、セルフケアで対応来るケースもあります。過度に心配する必要はありませんが、プロに相談することで安心出来る場合は病院を受診しましょう。