産後はいろんな体調不良に見舞われやすいものですが、めまいもその一つです。今回の相談者は産後半年たったころ、初めてめまいに襲われたといいます。吐き気を伴い、子どもの世話もままならないと悩む彼女に、専門家からはどのようなアドバイスが寄せられたでしょうか。

産後の母体についての相談:「産後のめまいと吐き気、なにが原因?」


『産後半年たったころ、初めてめまいを経験しました。特に寝る前と起床時がひどく、めまいと同時に吐き気も起こり、子どもの面倒どころではなくなってしまいます。どう対処するべきでしょうか。(20代・女性)』

原因で多いのは貧血。自律神経の乱れから起こることも

産後のめまいは、貧血と自律神経の乱れから起こります。授乳中は優先的に鉄分が赤ちゃんに送られるため、貧血になりやすくなります。

『産後のめまいで、もっとも考えられるのは貧血ですが、出産による体力の低下、育児による睡眠不足、ストレスによる自律神経の乱れ、ストレスや寝不足などの生活習慣なども考えられます。めまいが起こったらなるべく安静にして、起き上がる時はゆっくり起きるようにしましょう。(産科・婦人科医師)』


『産後のめまいの原因でもっとも多いのは、貧血と自律神経の乱れです。授乳中は赤ちゃんが貧血にならないよう、母親の身体から優先的に鉄分が母乳に送られるためです。育児の忙しさで食事を摂れず、貧血が進み、ストレスや睡眠不足によって自律神経のバランスが乱れ、めまいを自覚する場合もあります。 (看護師)』


食生活と生活習慣を見直して。病気が原因となることも

バランスのよい食事を心がけ、疲れやストレスをためないようにしましょう。また、病気が原因でめまいが起こり、早めの受診が必要なこともあります。

『めまい対策として睡眠不足にならないよう赤ちゃんが寝ている時は、お母さんも一緒に休むようにしてください。食事は鉄分や葉酸を多めにバランスのとれたもので、母乳栄養なら水分も2000mlくらいを目安に、多めに摂りましょう。(産科・婦人科医師)』


『ぐるぐると回るようなめまい、吐き気などを自覚している場合、内耳や前庭神経、あるいは中枢神経(脳幹や小脳など)の病気が隠れている可能性があります。吐き気を自覚していることも心配ですので、早めに耳鼻科を受診し、専門医の診察を受けましょう。(看護師)』


『脳貧血と呼ばれる起立性低血圧・高血圧・低血糖・不整脈などがめまいの原因になることもありますが、この場合ふわふわする、クラっとするなどの症状を自覚することが多いです。(看護師)』


『横になった時にめまいがする疾患に、良性頭位めまい症、メニエール氏病があります。良性頭位めまい症は、横になったり首を動かしたときに起こりやすく、耳の中の三半規管に耳石が入り込んだ刺激で起こるといわれます。メニエール氏病は、めまいを起こす代表的な疾患で、耳鳴りを伴うことが多く、耳が詰まった感じが特徴です。いずれにしても気になるようなら、耳鼻科を受診してください。(産科・婦人科医師)』


産後のめまいの多くは、貧血や自律神経の乱れから起こります。バランスのよい食生活とともに、疲れやストレスをためこまないよう気をつけましょう。吐き気がある場合は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。