出産後はホルモンバランスの変化などで、体調がすぐれない人も多いようです。母乳育児のせいか、産後どんどん体重が減少して身体が辛いという相談が寄せられていますが、医師や看護師さんたちは何とアドバイスしているのでしょうか。

ママからの相談:「完母のせいか体重が激減。いつも身体がだるくて困っています」


『産後10カ月経ちましたが、完母のためか元の体重より減ってしまい、ただでさえ育児で体力が必要なのにいつもだるくて体調不良です。食欲はありますが、食べ過ぎると胃が痛くなり食事量はこれ以上増やせません。今BMIでいうと18もない状態ですが、これで母乳に栄養が行き届いているのかも心配です。子どもの成長は問題ないのですが、このままでは私がバテてしまいそうです。どうすれば、体重が増えて活力がでるのでしょうか。(30代・女性)』

食事は栄養バランスに気を配りましょう

母乳育児の場合、体重減少はさほど珍しくないようです。体重を増やすというよりも栄養バランスのよい食事を摂ることが大切だと、医師や看護師さんは説明しています。また1度にたくさん食べようとせず、食事の回数を分けるのも1つの方法です。

『産後のホルモンの変化や育児疲れ、また母乳栄養だと水分や栄養が不足するため、体重が減少するママもいます。一般的に産後半年〜1年くらいかけて徐々に元の体重に戻りますが、体重を気にするのもストレスになるので、体重を増やすのではなくバランスのとれた食事を心がけてください。(産科医師)』


『食欲はあるのなら、数回に分けて食べてはいかがでしょうか。脂肪分を増やすのではなく、たんぱく質や炭水化物でカロリーを増やしてください。おやつに果物や茹でた野菜を食べるとよいでしょう。(産科医師)』


『産後は授乳のため体重が減っていく場合がありますが、栄養バランスの摂れた食事をしていれば特に心配することはないでしょう。体重維持のためにカロリーが高いものを摂りたいですが、乳製品や脂肪類などは乳腺炎の原因になるためたくさんは摂れません。植物性の油や、大豆・魚を中心にたんぱく質を摂る、果物で糖分やビタミンを摂ることを心がけてください。(看護師)』


甲状腺機能に異常が起こる場合も

出産を機に、甲状腺機能に異常が起こる人もいるようです。甲状腺ホルモンの分泌が盛んになることで、体重減少などの症状が現れることがあります。

『出産したことで、甲状腺ホルモンが多量に分泌されることがあります。産後の体調が整ってくれば自然に改善されますが、甲状腺ホルモンの過剰分泌が持続すると疲れやすい・無気力・体重減少などの症状が現れます。(産科医師)』


『だるさや体調不良を自覚されているところが気になります。食べても体重が増えない原因の1つに甲状腺機能異常が挙げられ、出産を機に発症する方もいます。動悸がする、脈が遅くなる、便秘や下痢、頻繁に汗をかくようになったなどの症状があれば、病院で甲状腺機能検査を受けて専門医に相談しましょう。(看護師)』


単に体重を増やすというより、栄養バランスのよい食事をとることが大切なようです。また、甲状腺機能の異常でも体重減少という症状がみられるため、心配なら一度病院を受診してみるのもよいでしょう。