赤ちゃんを育てているママは、夜中の頻回な授乳のため睡眠が細切れになってしまいます。もう卒乳して数カ月経つのに、夜中何度も目が覚めてしまうという相談者の方に対し、看護師さんや臨床心理士さんたちは何といっているのでしょうか。

ママからの相談:「卒乳して10カ月、いまだに夜中何度も目が覚めます」


『2歳と4歳の子どもに1歳半過ぎまで母乳をあげていましたが、夜中の授乳で2〜3回起きるという生活を10カ月ほど前に終え、今後は朝まで熟睡できると思っていました。しかし今でも数時間で目が覚め、その後1時間くらい眠れません。夜中の授乳生活が長かったせいかもしれませんが、朝まで熟睡できないことがストレスです。このまま様子見か、病院を受診した方がよいでしょうか。(30代・女性)』

短時間でも熟睡できて疲れがとれればOK

睡眠は長さより質が大切で、短時間でもぐっすり眠れて疲れがとれていれば特に大きな問題はないようです。夜中に目が覚めないよう熟睡するためには、朝は日の光を浴びて就寝前は静かに過ごすなどの工夫も必要です。

『育児疲れだと思いますが、睡眠は長ければよいというものではなく、短時間でも熟睡できて疲れがとれていれば心配ありません。眠りが足りないと思った時は昼寝をしてもよいですが、夜の睡眠に支障がないよう短時間にしてください。まとまった睡眠がとれずにストレスになっているのなら、心療内科を受診してもよいでしょう。(産科医師)』


『夜中に一旦目が覚めると、なかなか再眠できないと思います。目が覚めたからと夜中から動き出すのはよくないですし、かといって無理に眠ろうとすると逆に脳が刺激されて眠れなくなるので、身体を休める意味で目を閉じて静かに横になって過ごしてください。(産科医師)』


『寝る前のカフェインや塩分・水分は控え、静かな音楽をかけたりアロマなどでリラックスできる環境を作りましょう。朝は短時間でよいので日の光を浴びて背伸びすることで、体内時計がリセットされます。(産科医師)』


不眠症とは?

原因は様々ですが、夜間の睡眠が十分にとれない場合は不眠症の可能性もあるようです。一言に不眠症といっても色々で、臨床心理士さんは次のように説明しています。

『不眠症とは夜寝つきが悪い・眠りを維持できない・朝早く目覚める・眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、そのため日中の眠気や疲れなど様々な体調不良が起こる状態を指します。相談者様の場合「中途覚醒(いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間何度も目が覚める)」というタイプの不眠症のようです。(臨床心理士)』


『不眠症の原因には、次のようなものがあります。
「環境要因」枕が変わる・暑さや騒音などの影響
「身体要因」年齢・頻尿・痒みなどの影響
「心理要因」悩みやイライラ・精神的ストレス・睡眠に対するこだわりの影響
「生活習慣要因」アルコール・ニコチン・カフェイン・薬の副作用・運動不足の影響
当てはまる要因の改善に努めても解消しない場合、病院を受診して睡眠薬などの処方を受けることも可能です。(臨床心理士)』


睡眠時間が短くても、翌日すっきりとして疲れがとれていれば心配ないようです。不眠症についてもアドバイスいただきましたが、ご自身に当てはまる要因がないかチェックして、改善の兆しがなければ心療内科を受診してみましょう。