妊娠中は大きなお腹を抱え、出産してからは赤ちゃんの抱っこや頻繁な授乳によって、腰や背中に痛みを訴えるママは大勢います。産後すっかり腰痛持ちになってしまったという相談者の方に対し、看護師さんや臨床心理士さんのアドバイスとは。

ママからの相談:「原因は何?産後腰痛が治らず、整体なども効果がありません」


『出産してから、ずっと腰痛に悩んでいます。妊娠中重いお腹を支えていたせいか、腰が曲がり正しい姿勢が分からなくなり、気が付くといつも猫背になっています。子どもを抱っこする時間が長く腰に負担がかかっていることもあり、就寝前の湿布や腰痛防止ベルトなど対策はしていますが、改善しません。定期的に整骨院に通ってもよくなりませんが、産後きちんと骨盤矯正をしなかった影響でしょうか。(20代・女性)』

産後の腰痛はなぜ起こる?

出産時骨盤は大きく開きますが、産後骨盤ベルトなどで元の位置に戻す努力をしないと、骨盤は緩んだままとなり腰痛を引き起こします。また、慣れない抱っこや授乳で無理な体勢が続くことも、腰痛を悪化させる原因となるようです。

『産後は骨盤の歪みや中腰での育児、また赤ちゃんを抱っこし続けることで腰に負担がかかり、腰痛を起こしやすいです。骨盤の歪みは産後半年をすぎると矯正しにくくなるので、頑張って腰痛体操や整骨院の通院を続けてください。(産科医師)』


『出産時は最大限に骨盤が開くため、産後は骨盤が緩い状態になり腰痛を引き起こします。また育児は、赤ちゃんを抱っこしたり赤ちゃんの体重を支えながら授乳をしたりと、これまでの生活ではあまり使わない筋肉を使うことになります。更に赤ちゃんを抱っこする時間が長くなることで、身体に思わぬ負担がかかって腰痛を引き起こします。(臨床心理士)』


正しい姿勢を心がけ、腰回りを鍛える体操を

日頃から正しい姿勢を心がけ、抱っこの際は同じ腕ばかり使わず、両腕交互に抱っこをするとよいでしょう。また身体に負担とならない程度に体操などを行い、腰回りの筋肉を鍛えることも大切です。

『座っている時も立っている時も正しい姿勢を心がけ、意識して背筋を伸ばしましょう。長時間同じ姿勢をとらないようにし、赤ちゃんを抱っこする時は利き手だけでなく、両腕で交互に抱っこしてください。家の中では抱っこではなくママは座った状態で抱きしめるようにして、外出の際は抱っこ紐やベビーカーを使いましょう。(産科医師)』


『骨盤矯正ベルトなどで骨盤を固定すると、骨盤が元の位置に戻り腰痛が改善されるでしょう。次にゆっくりとした動作の運動をすることで、身体に負担をかけずに腰回りの筋肉を鍛えることができ、腰痛も緩和されます。例えば四つん這いになり、頭を下げ腰を上げる猫の背伸びのようなポーズは効果的です。また仰向けで膝だけを曲げ、左右にねじるストレッチも効果的でしょう。(臨床心理士)』


『炎症がある時は冷たい湿布などで冷やすとよいですが、慢性的な腰痛の場合は温めて血行を良くした方がよい場合もあります。冷やすと悪化することもあるため、整骨院でどちらがよいか相談してみてください。(産科医師)』


骨盤が緩んだままの状態や頻回な抱っこは、身体に大きな負担がかかってしまいます。できるだけ抱っこ紐やベビーカーなどを活用し、また腰回りの筋肉を鍛えるため、日頃から正しい姿勢を心がけてください。