女性はもともと便秘がちな人が多く、妊娠すると更に便秘になりがちです。出産してしばらくすると改善することが多いですが、産後も便秘が続くことに悩む相談者の方に対し、看護師さんや臨床心理士さんたちのアドバイスとは。

ママからの相談:「産後も続くしつこい便秘。軟化剤は飲み続けて大丈夫?」


『妊娠4カ月のころから慢性的な便秘で、現在出産してから3カ月経ちますが一向に便秘が改善しません。妊娠中から継続して病院で軟下剤を処方してもらい、1日3回服用していますが、少し調子がよいからと飲む回数を減らすと途端に出なくなります。この便秘はいつまで続くのでしょうか。また、ずっとこのまま薬を服用していても大丈夫なのでしょうか。(30代・女性)』

産後の便秘の原因は実に様々

母乳育児だと水分不足になりがちですし、育児による生活環境の変化によるストレスなどで自律神経が乱れることも、便秘を引き起こす原因となるようです。また、出産時に肛門括約筋を損傷したために便秘になることもあると、臨床心理士さんは説明しています。

『妊娠中は大きくなった子宮に圧迫されて腸の動きが悪くなることや、力みにくいことなどから便秘になりやすいです。産後は育児による生活習慣の変化や、母乳栄養による水分不足による便秘になりやすいようです。(産科医師)』


『妊娠中の便秘はよく知られていますが、産後も便秘になりやすいです。授乳中は水分不足になりがちで、体内の水分が少なくなると当然便中の水分も少なくなります。硬い便は出にくいですし、体内の水分が少なくなると便の滑りが悪くなるため便秘になりやすいです。(臨床心理士)』


『育児中心の生活へと変化したことで、疲れやストレスが溜まり睡眠不足にもなります。その結果自律神経に乱れが生じると、腸の働きが鈍り便秘になりやすいです。また育児中心の生活は家にこもりがちなので、運動不足が原因でも便秘になりやすく、更には出産時のいきみによって肛門括約筋が傷ついた場合、便意があってもうまく排便することができず便秘になることもあります。(臨床心理士)』


多めの水分補給と適度な運動

多めの水分補給を心がけ、適度な運動をすることも大切です。軟化剤は医師から処方されたものなら問題ないですが、毎日時間を決めてトイレに座るようにするなど工夫してみてください。

『1日の水分は1500~2000mlを目安に、多めに摂りましょう。母乳のためにも、たんぱく質や食物繊維を多めにバランスのとれた油分控えめの食事を心がけ、ヨーグルトや納豆などの発酵食品、善玉菌を増やすオリゴ糖を摂り腸内環境を整えて便秘を解消しましょう。(産科医師)』


『忙しいと思いますが、毎日時間を決めてトイレに行くようにしてください。入浴時はお腹のマッサージを行い、骨盤矯正体操も続けましょう。病院から処方された薬なら内服を続けても問題ないと思うので、便通がよくなれば減量してください。(産科医師)』


『薬による改善も1つの方法ですが、水分を多く摂る・リラックスを心掛ける・適度な運動やマッサージをする、これらを試みるとよいでしょう。(臨床心理士)』


水分不足のほか、環境の変化や運動不足など様々なことが便秘の原因になるようです。一度生活習慣の見直しを行い、薬は便の具合によって調整するとよいでしょう。