5歳児は大人と同じスピードで歩く、曲線をハサミで切る、話した内容を覚えるなど様々な成長が見られる時期です。また、社会性が身につき、少しずつルールのある遊びができるようになります。今回は5歳児の発達について解説します。

5歳児の運動に関する発達

5歳児の運動に関する発達の特徴は以下の通りです。

(1)全身運動
歩く速さは大人とさほど変わりがありません。バランス感覚が良くなり、平均台やブランコの立ちこぎができるようになります。片足でバランスをとることや片足のまま立つ、ジャンプすることができ、スキップも上達します。

(2)手先の器用さ
ハサミは直線だけでなく、曲線も切ることができます。ホチキスやスティックのりなどを適切に使い分けることができます。箸を使うこともできるようになり、目立った食べこぼしがなくなります。

5歳児の知能、言語などに関する発達

5歳児の知能、言語などに関する発達の特徴は以下の通りです。

(1)知能
図形やものの位置、色、話した内容など様々な事柄を記憶することができるようになります。1から20までの数を数えられる子がいるほか、親の名前や自宅の住所が言えるようになる子もいます。また、動植物や水の流れ方など科学的なことに強い関心を示し、細部にまで注意を払った絵を描くことができるようになります。文字を覚え始めるのもこの時期です。

(2)言語
擬態語や擬声語を使いこなし、自分の思いを自由に言葉で表現できます。赤ちゃん言葉がなくなり、はっきりとした発音で話せます。質問されたことに対し、答えだけを的確に答えられるようになるのもこの時期です。

(3)感情
相手の感情が分かるようになります。自分の欲求ばかりを優先することはなく、ルールのある遊びができるようになる一方で、遊び方に拘り友だちとけんかをすることもあります。少しずつ感情のコントロールができるようになるため、泣く機会が減ります。

5歳児の成長を促すポイント

5歳児は自主的に物事や人と関わり、自分で考えて発言するなど行動に移すことができるようになります。積極的に人と関わる機会を沢山作ってあげましょう。また、意欲を削がないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。

◆数や文字を強制的に覚えさせようとしない
◆子どもの考えを否定しない
◆子ども同士のトラブルに必要以上に介入しない
◆意識的に褒める

また、ルールが分かってくる時期でもあるため、公共の場での振る舞い方など、まずは大人がルールを守っている所を見せてあげることも大切です。しかし、これらの5歳児の発達状況には個人差があります。あまり焦らず、まずは良いところを見つけて沢山褒めましょう。