IoTの世界は食事にも(写真はスマートフフォンと連動し食生活をサポートする革新的なお皿「プレイティ(PLAY-TE)」)〔AFPBB News〕

 先日からAIでなくなる仕事という話を断続的にしているわけですが、もう1つ、IoTでも現在ある仕事がたくさんなくなるはずです。

 AIとIoTはひとまずは別物ですが、実は同根でもあるので、これを考えてみましょう。

 IoT、IoTとアルファベットを並べても分かりにくいですが、これはつまり「センサー技術」のことだと確認しておきましょう。高度なセンサーが情報を得て、それがインターネットを通じて遠隔のユーザに利便を供するものとして直接送られてくる。

 仕事に出ている間の自宅で、ワンちゃんネコちゃんがどのように過ごしているかが手に取るように分かる――。

 なんていうのが、よくいうIoTの例であるわけですが、ここで「人間よりシステムが優れている点」と「そうでない点」を分別してみましょう。

ピンポイントのセンシング機能はマシンに軍配

 東京都内の駅で、改札に「切符を切る」人を見なくなって、もうどれくらいになるでしょうか。

 昔は「きせる乗車」というものがありました。いや、今でも形を変えて、システムを騙す「きせる乗車」をする人はいるのでしょうが、ここでは古典的な例を考えてみます。

 A駅から隣までの安い切符を買って、実際には遠方のB駅では、やはり安い定期券で降りる。あるいは両端だけ安い定期を買っておくとか、いろいろな不正乗車の可能性が考えられます。

 こんなふうに「両端だけ金がくっついてる」から「きせる」(のパイプは両端が金属になっている)というわけですが、人間の改札員が目で見てチェックする限り、これを防止するのは中々困難です。

 かつて電車の切符は大半が紙に文字が印刷されているだけで、ハサミをいれて一部を切り落としていました。

 今でもローカル線などでそういう切符に出くわすと嬉しくなったりしますが、情報化の進んだ改札は、磁気テープ化した切符に「何時何分にどこの駅で入構して今どこにいる」といったインテリジェントな情報を瞬時にして読み取り、怪しい乗客がいればそこでスクリーンされてしまいます。

 この先は、現在でも人間の駅員さんの仕事で「どうされましたか?」と人がやって来たりする。未来の合理化でこれがどう変わるかは、まあ推移を眺めることにしましょう。

 今、駅改札での切符や定期券の検札という具体例でお話ししたわけですが、すでに仕様の決まった個別のセンシングという観点では、人間よりセンサーの方がはるかに優れている場合が多い。速く、かつ正確です。