金正恩朝鮮労働党委員が農地を視察した様子を写したとされる写真。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)配信(撮影日不明、2016年9月13日配信、資料写真)。(c)AFP/KCNA〔AFPBB News〕

 中国・杭州でG20首脳会議が開催されているさなかの9月5日、北朝鮮は「ノドン」と見られる中距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射し、日本の排他的経済水域に着弾させた。

 そして4日後、建国68周年にあたる9月9日に北朝鮮は5回目となる核実験を実施した。

米中が互いの“無策”を批判

 この北朝鮮による核実験が、米中の「責任のなすりつけ合い」という不毛なやり取りをひきおこした。

 9月10日、ノルウェーのオスロを訪問中のアシュトン・カーター米国防長官は記者会見で、「中国について特に指摘したい。これは中国の責任だ」と述べた。

「ウォール・ストリート・ジャーナル」(日本語版)は、カーター氏が「中国はこうした展開への重要な責任の一端を担っており、状況を転換させる重要な責任を負う。中国は地理的条件や歴史の裏打ちと影響力を、これまでのような方向ではなく、朝鮮半島の非核化を進めるために利用することが重要だ」と述べたと伝えている。いわゆる「中国責任論」である。