【ロンドン時事】欧州連合(EU)による欧州航空機大手エアバス支援問題で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は22日、WTOの是正勧告にEUが従わなかったとの判断を示した。EUを訴えた米国は勝利宣言し、「220億ドル(約2兆2000億円)に上る欧州の補助金で、巨額の米国の輸出(機会)が失われた」(通商代表部)と強調した。

 WTOによると、EUがWTOの是正勧告への回答として報告した36件の取り組みのうち、34件は改善策として認められなかった。

 WTOは2011年、EUのエアバス支援をWTO協定違反と認定。EUの対応を確認するためのパネルが12年に設置されていた。

 一方、EUも米政府による航空機大手ボーイング支援が協定違反だと訴え、12年にWTOで米側の敗訴が確定。その後、米国の是正措置を確認するパネルが設置され、年内にも判断が出る見通し。