中国国有鉄鋼大手の宝鋼集団と武漢鋼鉄集団の経営統合決定について、日本の鉄鋼業界の関係者は23日、鋼材市況の安定につながると歓迎した。ただ、かつて同様に過剰生産設備の問題を抱えた日本の経験を踏まえ、設備削減には時間を要するとの見方も示した。

 中国の過剰設備が解消すれば、2015年に起きたような鋼材の安値輸出に伴う国際市況の急落の再発が避けられる。JFEホールディングスの幹部は「統合再編の背景には、価格維持への意識の高まりがある。むちゃな価格水準に落ち込むリスクは徐々に低下している」と分析する。新日鉄住金の関係者は「今後も中国で統合再編が続き、能力削減が進むことに期待したい」と語る。