春日大社の社殿を20年に1度建て替える「第60次式年造替」の奉祝行事として、第1回春日野音楽祭が奈良市内で開かれた。あいにくの雨空の下、大社に近い登大路園地の野外ステージで、約300人の親子が参加した鍵盤ハーモニカの大合奏など、オープニング行事が行われた。

 春日大社の花山院弘匡宮司は、運営に協力した市民ボランティアらに謝意を述べた。その上で「春日大社は昔、雨乞いの強い神様でした。水のない惑星は生命が誕生しません。水は生命の全ての源なんですね。少し寒いかもしれませんが、鍵盤の力ではね返して音楽の祭典を盛り上げてください」と、小さなカッパ姿で鍵盤ハーモニカを演奏する子どもたちを励ました。

 仲川元庸奈良市長もあいさつに立ち、「次の春日大社の式年造替は20年後ですので、その頃には奈良にはリニアの駅が来ているかもしれないと言われています。次の20年後は、また新しい奈良の姿を見ていただけるかなと思います」と語り掛けた。

 音楽祭では、高校生らを含む150組のアマチュア・プロミュージシャンが近鉄奈良駅前や南都銀行本店前などの10カ所で演奏する「まちなかステージ」や、歌手さだまさしさんのライブ、ギタリスト押尾コータローさんらの奉納演奏など多彩なイベントが繰り広げられた。