東京電力は23日、福島第1原発の護岸近くで地下水位が再び上昇し、観測用の井戸の水位が一時、地表面から約3センチ上に達したと発表した。原発周辺で降雨が続いた影響とみられる。東電は「汚染された地下水が地上にあふれたことはない」と説明している。

 地下水位は20日夜に地表面の高さを超えたが、東電が海洋流出を防ぐためポンプやバキュームカーによるくみ上げを実施し、いったん地表面より低くなった。しかし、その後も降雨が続き、22日午前7時には地表面の約2センチ上に、23日午前7時には約3センチ上に達した。同午前9時には地表面から約1センチ下に戻った。

 原発に隣接する港湾では、2カ所の観測点で放射能濃度が2013年以降の最高値を記録した。放射性物質を含む土砂が雨水により流入したためとみられるという。