山形県庁で、出羽三山神社(鶴岡市)の山伏による新年恒例の「山伏勧進」が行われた。14人の山伏が知事室や各部署を訪れ、県政の発展や無病息災を祈願した。

 出羽三山神社によると、死者の魂は霊山に集うと考える山岳信仰が古くから伝わる山形県には、山伏信仰が色濃く残っている。県庁での山伏勧進は、大みそかから元旦にかけて行われる「松例祭」の運営のための浄財を募る目的で、50年以上前から続くという。

 県庁の観光経済交流局を訪れた山伏たちは、ほら貝を吹きながら祝詞をあげたり、火打ち石を打っておはらいをする「切火」(きりび)を行ったりした後、約30人の職員と一緒にかしわ手を打って祈祷(きとう)をささげた。同局を代表して、小野真哉観光推進監がお神酒を飲み、玉串を奉納した。

 小野推進監は、山伏勧進について「『今年も頑張るぞ』とエネルギーを充填(じゅうてん)するような、1年の区切りの行事」と説明。「観光立県の実現に向け、出羽三山神社の皆さんと一緒に頑張っていきたいとお祈りした。それに向かって大きな一歩を踏み出す一年にしたい」と話した。