【ハバナ時事】安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日午前)、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長との会談で、同国のがん医療向上に必要な機材の整備費として約12億円の無償資金協力を表明した。両首脳は、日本側が経済協力の柱と位置付ける「キューバ・日本医療センター」設立に向けた調査に着手することでも合意した。

 会談後、両首脳立ち会いの下、渡辺優駐キューバ大使とマルミエルカ貿易・投資相が無償資金協力の交換文書に署名した。キューバが昨年、米国と国交正常化で合意し、長年にわたった対立関係に終止符を打ったことを受け、日本もキューバとの経済協力拡大に本格的に乗り出す。

 首相は会談で、そのための具体策として、(1)投資案件の早期実現に向けた副大臣級会議の開催(2)国際協力機構(JICA)のキューバ事務所開設(3)今後3年間で若者100人以上を日本に招待―などを提示し、関係強化に取り組む方針を伝えた。