読書通帳効果で児童図書の貸出数が約2倍に

子どもの「読書離れ」が言われて久しいですが、大阪府の八尾図書館ではある取り組みで児童図書の貸出数が約2倍に増えたそうです。
その取り組みとは「読書通帳」の発行で、銀行の預金通帳のようにATMのような専用端末にこの読書通帳を通すと自分が読んだ本のタイトルや貸出日を記録できる仕組みになっています。

子どもにとっては自分が読んだ本のタイトルが目に見えて増えていくのが楽しくて、まるでポケットモンスターを集めるかのように本を借りる子もいるのかもしれません。
そういった遊び心をうまく利用して、今各地の図書館では利用者数の増加を図っています。
図書館を楽しめる場所にして多くの人に気軽に足を運んでもらおうという取り組みはこれからももっともっと広がっていってほしいものです。

読書に対する義務感が子どもを読書嫌いにさせることに

この流れと逆行しているのが学校の夏休みの宿題の読書感想文です。
一部の子どもを除いてこの宿題を多くの子どもたちは苦痛に感じており、「読みたくもないのに読まなければならない。書きたくもないのに書かなければならない。」といった義務感が子どもたちをなおさら読書嫌いにさせていることをもっと私たち大人は認識した方がいいのではないでしょうか。

子どもたちにもっと本に触れる機会を増やしたいのであれば学校内での朝の10分読書タイムなども効果的なようですが、子どもたち同士で自分の好きな本やオススメ本を紹介しあったりする時間を作って、子どもたちが情報交換をしながら主体的に楽しめる工夫もあればさらにいいように思います。

読書通帳のような取り組みを官民協力して行うべき

学力と読書量とは比例するところがあり、子どもの読書量を増やして学力アップにつなげていこうとする狙いもあるようですが、それが上からのお仕着せであったなら決して成功するものではありません。
子どもが「面白そう」と興味を持ってくれるような仕掛けがあって初めてこれらの取り組みは功を奏するものであるように思います。
そういう意味では今回のこの「読書通帳」という取り組みは成功だったのではないでしょうか。
ただし導入にはやはりお金がかかるようで、その費用を地元の銀行や企業にスポンサーになってもらい通帳に企業名を入れたりして導入している図書館や自治体もあるようです。
官・民が協力して「面白いもの」「楽しめるもの」として子どもの健全育成を助けるアイデアが今後もどんどん出てくることを期待しています。

(長谷川 満/家庭教師派遣)