安藤俊介 著
日本アンガーマネジメント協会 代表理事 
四六判/224頁/1500円+税/ディスカヴァー・トゥエンティワン 

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 朝の駅で歩きスマホの学生と肩がぶつかった。会社では、部下がまた同じミスを報告してきた。家に帰ったら、子どもが約束を破って夜中までゲームに興じていた。気づけば一日中何かに怒りを感じている――感情を抑えることができれば、職場でも家族とももっとよい関係が築けるかもしれない。でも「怒る」のがいけないことなのだろうか? 著者は「怒ってしまうのが問題ではなく、それをコントロールできないのが問題」と説く。
■ 怒りのコントロール=アンガーマネジメントは、今や大手企業をはじめ、官公庁や教育現場での研修にも取り入れられているという。そのポイントは、「怒らなくなること」ではなく、「怒る必要のあることは上手に怒れるようになる一方で、怒る必要のないことは怒らなくてもすむようになる」こと。本書ではまず、"感情の癖"から発する「怒りのメカニズム」を解き明かし、自分自身(あるいは周囲)の怒りの癖への気づきを促す。
■ 著者が説くメソッドの特徴は、「怒りの癖」のタイプ(6類型)と「怒りの傾向」(強度/持続性/頻度/攻撃性/耐性)から診断した結果に基づき、適切にコントロールするための処方せんを示している点だ。その内容は、自分の「怒り」への対処だけでなく、そうした「怒り」の傾向を持つ人との付き合い方のアドバイスにまで及ぶ。さらに巻末では、毎日「怒りの日記」を付けることからスタートする「21日間体質改善トレーニング」も紹介されている。「無用な怒り」に気づいてうまくマネジメントすること。それは「必要な怒り」を自分と相手のために伝える技術を学ぶこととも読み取れる。

 



はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック

内容紹介 
怒ってしまうことが問題なのではない。問題は、それをコントロールできないことだ。6つの「怒り」タイプ別に、性格の特徴、怒り方の癖・改善トレーニング方法、上手なつきあい方を提示した、はじめての書。
ジンジュール