谷田部光一 著
日本大学法学部 教授 
A5判/288ページ/定価3000円+税/晃洋書房 

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 組織で働く多くの人は、程度の差こそあれ、働くことの意義ややりがいを常に求めている。しかし、企業や団体等に雇われて働く人の中には、仕事にやりがいや働きがいがないと不満を持つ人も少なくなく、また、どのような要素から働きがいを実感するかも人によって異なる。この重要な欲求にいかに対応していくかが、人材マネジメントにおける今日的な課題といえる。
■ 本書は著者独自の視点から、「働きがいの付与」を人材マネジメントの役割と位置づけて、日本企業が育んできた雇用・処遇システムの体系と現状を掘り下げ、今後の方向性を考察した一冊である。全10章の構成で、人事等級制度・役職昇進制度から配置・異動・キャリア形成、賃金制度、労働時間管理、福利厚生、人事評価制度、人材育成・研修制度まで人材マネジメントの全領域について、基本的な仕組み・構造と今日的トピックスを解説。その実相に対して、筆者自らの分析と見解を交えながら「働きがい」の創出に向けた設計・運用課題を整理している。
■ 人材専門誌の編集・記者、人事コンサルタントを経て、現在、大学で教鞭を執る筆者の幅広い知見を生かした解説は、人材マネジメントの全体像を把握する基礎資料としても利用できるほど豊富な情報量を備えている。いわば、日本企業に定着してきた人事制度のスタンダードを、「働きがい」という切り口から解きほぐした著者の試みは、各社が抱える人事処遇制度上の課題を論理的に把握する上で、他にない参考資料となるだろう。

 



働きがいの人材マネジメント

内容紹介 
組織で働く多くの人は働きがいを求めている。人材マネジメントの重要な役割は従業員に働きがいを与えることである。人材マネジメントの理念や使命、さらに賃金や労働時間管理をはじめとする諸制度・施策について働きがいの視点から多角的に論究する。
ジンジュール