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(右下が司忍・六代目山口組組長、写真中央が関功・住吉会会長、左下が清田次郎・稲川会会長)

「まさか本当に、この3団体のトップが集まって食事会を開くとは思ってもみませんでした。噂はありましたが、ガセだろうと高をくくっていたんです」

ヤクザ界に詳しいジャーナリストは、そう驚きを隠さない。原因は、9月29日に横浜の中華街で開かれた、ある「会合」だ。

出席したのは、司忍・六代目山口組組長、関功・住吉会会長、清田次郎・稲川会会長。それぞれが自分の組の最高幹部を従え、「まさにヤクザ界のサミットが開かれたようなもの」(前出・ヤクザ界に詳しいジャーナリスト)だったという。

トップ3人が集結した理由について東京在住の暴力団関係者はこう話す。

「会合を呼びかけたのは、司組長だといわれている。司組長は分裂した神戸山口組側に攻勢をかけられ、引退説まで飛び出していた。それに対抗し、神戸側と違って他団体との結束力がある、と見せつけたかったのではないか」

それぞれが友好団体同士とはいえ、こうした会合は、史上初のことだ。前出のジャーナリストが解説する。

「司組長が移動するだけでも、警察は混乱を避けるため、警備を強化します。団体ひとつでも大変なのに、3団体が集まればどれほど大変か。それを考え、警察はこうした会合を潰してきました。しかし、今回はあくまで食事会のみで近隣には迷惑をかけないと約束して、神奈川県警と話をつけたようです」

会合を事前に知らされていたのは、ごく一部の組幹部のみ。県警は店に配慮し、周囲に機動隊などを出動させず、警察車両を目立たないように配置して車内で待機していた。情報を知って集まった記者たちには、店の周辺で歩き回らないように要請があった。

会合は1時間20分ほど。その様子を一部の報道陣に撮影させる「確信犯」的な目的もあったのではと、前出のジャーナリストは分析する。

「3団体がいかに結束しているかをアピールすることが、最大の目的だったのでしょう」

じつはこの会合と同じ日、六代目山口組には衝撃が走っていた。「伝説のヒットマン」といわれる幹部の一人、安東美樹・竹中組組長が銃刀法違反で逮捕されたのだ。7月に傘下組員の実家から散弾銃など6挺が発見され、これが山口組の“武器庫”として摘発されたことによるものだった。

「安東組長は、四代目山口組が分裂した山一抗争で山本広・一和会会長を襲撃し、20年の懲役を終えて復帰した人物。人望が厚く司組長は信頼していた。安東組長が逮捕されたことは、六代目側にとってはかなりの痛手だったはずです」(前出・ジャーナリスト)

異例ともいえるトップ3の食事会は、ヤクザ界の危機感の表われだったのかもしれない。

(週刊FLASH 2016年10月18日号)