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「夏の疲れが出て“秋バテ”になっている人が多いですが、疲労回復には糖質が必要。しかし、お菓子などの加工食品で糖を取ると、体に負担をかけるうえ、太ります。そこで活躍するのが梨です」

こう語るのは、東京大学の教員を辞めたあと、フルーツ研究にまい進するエキスパートの中野瑞樹さん(40)。中野さんによると、梨に含まれる成分ソルビトールが腸と歯を元気にし、アルブチンが免疫力をUP!猛暑でたまった夏の疲れを解消するのに、梨は最適だという。そんな、梨をおいしく食べることができたら……。

「和梨は洋梨と違って追熟(収穫してからさらに熟させること)しないため、早めにお召し上がりいただいたほうが、和梨らしいシャリ感やみずみずしさを味わえます。赤梨と呼ばれる豊水、南水、新高などは、少し赤みがかった濃いめの色のものが完熟です。青梨と呼ばれる二十世紀などは、明るい緑色をしたものはシャキシャキとしてジューシー。表皮が黄色みを帯びてくると、硬さが和らいで甘味が増してきます」

そう教えてくれたのは、中野さんおススメの果物専門店「渋谷西村總本店」の西村元孝専務。西村さんにおいしい梨の見分け方を聞いた。

【1】軸がしっかりして干からびていない

9月下旬ごろまでに出回る早生、中生種は鮮度がポイント。軸がしっかりとしているものが新鮮な証拠。晩秋以降は、新高や新興など、おいしい時期を長く保つ品種も出回る。

【2】果皮に張りがあり硬く締まっている

果皮にシワがなくピンと張り、硬いものが新鮮。収穫から日数がたつほどに水分が蒸発し、果皮がカサカサになる。

【3】持ったときにずっしりと重みがある

梨のおいしさを左右する条件の1つが水分。同じ大きさなら重いもののほうが、水分がたっぷりでおいしい証拠。

【4】少し扁平形でお尻がふっくらと広い

正円形よりも少しだけつぶれたような形で、お尻(軸の反対側)がふっくら広がっているものが甘さが強い傾向にある。

「糖度が高いのは、皮に近い部分とお尻のほう。皮はできるだけ薄くむき、甘味の薄い軸側から食べ始めると、だんだんと甘さが濃くなり、最後まで甘味を感じられます。冷蔵庫には食べる1〜2時間前に入れるのがベスト。冷やしすぎると甘さが失われます。すぐに食べないときは、新聞紙かビニール袋で包み、冷蔵庫の野菜室で保存を。なるべく1週間以内に食べましょう」(西村さん)