アナログレコードの人気が再燃している。高崎市内では24日にレコード専門店が開店、桐生市内にあるレコード店も近年、客足を伸ばしている。音楽のインターネット配信が広がり、デジタル全盛の中で、アナログ特有の音の温かみが見直され、往年のファンや若者の間で注目が高まっているようだ。 デザイナーの山崎つよしさん(39)=群馬県高崎市箕郷町柏木沢=は自宅を改修し、約1万枚のレコードを扱う専門店「September Records(セプテンバーレコード)」を24日に開く。中学生の時から趣味でレコードを買い集めていたといい、青春時代は東京・渋谷のレコード店でアルバイトをし、バンドを組んで音楽活動に励んだ。 現在は音楽関係のデザイナーとして生計を立てている。3年前に仕事の拠点を都内から高崎に移した。故郷でレコードの魅力を広めたいと開店を決意。市の助成金を受けて実家の一部を改修した。 ロックやポップス、ジャズなど、幅広いジャンルのレコードを取りそろえた。山崎さんは「細かな楽器の音を再現できるのはレコードならでは。緊張しながら盤に針を落とすのもデジタル機器にはない魅力」と強調。「宝探しのような感覚で、新たな音楽との出合いを楽しめる場所にしたい」と意気込んでいる。 開店6周年を迎えた桐生市本町の「inception records(インセプションレコーズ)」では若い世代を中心に客足が伸びているという。 店主の須田恭通(やすゆき)さん(33)はレコードの大きなジャケットや温かみのある音は、デジタル世代にはかえって新鮮に映るとみる。「どこか懐かしく、味わいのある雰囲気が受けているのではないか」と推測する。 音楽のネット配信拡大に伴い、CDの売り上げは全国的に落ち込んでいる。ただ、日本レコード協会によると、レコードの国内向けの生産量は2011年は21万枚、13年は27万枚、昨年は66万枚と増加傾向にある。人気アーティストのAKB48やサザンオールスターズ、きゃりーぱみゅぱみゅらは作品をレコード、CDの両方で発表している。